第21記事

シャントのケアと日常注意点

今回のテーマは「シャント」です。

透析を始めると必ず作ることになるシャント。でも「ちゃんとケアしてますか?」と聞かれると、最初はよくわかっていませんでした。今回は、透析患者として毎日シャントと向き合っている私が、日常のケアや注意していることをリアルに書きます。

まず最初にお伝えしておきます。私は医療従事者でも専門家でもありません。この記事は実際にシャントを使って透析を受けている一般人の私が、体験と担当スタッフから教えてもらったことをもとに書いたものです。詳しいことは必ず担当の医師やスタッフに確認してください。

シャントってそもそも何?

透析では、血液を体の外に出して機械でろ過し、また体に戻す作業を4時間繰り返します。そのためには、たくさんの血液を安定して取り出せる「太い血管」が必要です。

ところが、普通の静脈だけでは血液量が足りない。そこで手術で動脈と静脈をつなげて、静脈に大量の血液が流れるようにします。これがシャント(内シャント、AVFとも呼ばれます)です。

私は手首の少し上あたりにシャントがあります。手術は2〜3時間ほどで日帰りでできました。

シャントが完成すると、触ったときにドクドクと脈を感じたり、「ザーッ」というような音が聞こえたりします。このドクドクが透析患者にとっての「生命線」です。

シャントが使えなくなるとどうなる?

これが一番大事なことです。

シャントが詰まったり、細くなったりすると、透析ができなくなります。

対処法はトラブルの状態によって変わります。詰まりがひどくない場合や早期に気づいた場合は、血栓を取り除く処置(血栓除去術)や、狭くなった血管を広げる治療(シャントPTA)で回復できることがあります。ただし、状態が悪化していたり、回復が難しい場合は再手術が必要になり、別の場所にシャントを作り直すことになります。

どの対処になるかは病院・状態次第なので、異変を感じたら早めに病院に連絡するのが何より大事です。

透析患者にとってシャントは本当に大切なもの。だからこそ、日常のケアと早期発見が重要になります。

毎日確認していること

シャント音・拍動を確認する

朝起きたら、シャントに軽く触れてドクドクを確認します。いつもと違う感じ(弱い・音が聞こえない・腫れている)があれば、すぐに病院に連絡します。

「確認する習慣をつけてください」と透析スタッフに言われてから、毎朝のルーティンになりました。

強い圧迫をさける

シャント側の腕に強い圧迫をかけないよう気をつけています。具体的には:
・シャント側の腕で重いものを長時間持たない
・時計・アクセサリーをシャント付近につけない
・寝るときにシャント側を下にして寝ない(腕の重さで圧迫されるため)
・血圧はシャントのない側の腕で測る

最初は「そんなに気をつけるの?」と思いましたが、慣れると自然にできるようになります。

清潔を保つ

針を刺す場所なので、感染対策は大事です。透析前にシャント周辺を清潔にしておくことを習慣にしています。入浴は基本的に問題ありませんが、傷や刺し跡がある場合はスタッフに確認するようにしています。

シャントトラブル、実際に経験したこと

透析を続けていると、シャントトラブルは他人事ではありません。

私が経験したのは「シャント音が弱くなった」と感じた朝のことです。念のため病院に連絡したところ、「すぐ来てください」と言われ、検査を受けました。結果的に大事には至りませんでしたが、もし放置していたら…と思うとゾッとします。

「なんか変かも」と思ったら、迷わず連絡するのが正解です。

透析スタッフに言われた3つのこと

透析室のスタッフから繰り返し言われていることがあります。

1. 毎日シャントを触って確認する
ドクドク感がいつも通りかを確認する習慣をつける。

2. 異変を感じたらすぐ連絡
「大げさかな」と思わずに連絡する。詰まってからでは遅いことがある。

3. 圧迫・外傷に気をつける
ぶつけたり、強く締めつけたりしないよう意識する。

まとめ

シャントは透析患者にとって命綱です。毎日のちょっとした確認と、圧迫・外傷への意識が、シャントを長持ちさせることにつながります。

正直なところ、最初は「これ一生やるの?」と思っていましたが、今では全く苦にならない日課になっています。

同じようにシャントと向き合っている透析仲間の参考になれば嬉しいです。

これからも「透析生活!」のリアルをお届けします。読んでくれてありがとう!

※この記事は透析患者である私個人の体験と、医師・スタッフから教えてもらったことをもとに書いたものです。医療的な正確性を保証するものではありません。シャントのケアや異変については、必ず担当の医師やスタッフに相談してください。

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