第26記事

運動〜動いていいの?動いた方がいいの?〜

はじめに

透析を始めてから、体を動かすことが怖くなった人、いませんか?

「透析患者って運動していいの?」
「疲れやすいのに、無理して動く必要ある?」

私もずっとそう思っていました。透析後はぐったりするし、体を動かす気力なんてない。でも、ある時「このままだと体がどんどん弱っていく」と思って、自分からウォーキングを始めてみたんです。

最初はほんの少しの上り坂でハアハア言っていた私が、1ヶ月後にはどう変わったか。今回はそのリアルな話をします。

透析患者は運動していいのか?

結論から言うと、基本的にOKです。

むしろ、適度な運動は透析患者にとってメリットが多いと言われています。

- 筋力の低下を防ぐ
- 血圧の安定につながる
- 気分が上がる・睡眠の質が改善する
- 体重管理がしやすくなる

透析患者は動かない時間が長くなりがちです。週3回×4時間は寝たまま過ごす。仕事帰りに透析してそのまま帰る。そういう生活が続くと、じわじわと筋力が落ちていきます。

「運動しなきゃ」とは思っていても、誰かに言われたわけじゃない。自分で「このままじゃヤバい」と感じて、動き始めました。

でも「透析の日」は正直しんどい

私は仕事が終わってからそのまま透析に行く「夜透析」のスタイル。家に帰り着くのは23時半です。帰宅したらすぐ寝るしかない。透析後に運動する時間も体力も、正直ゼロです。

なので私が実践しているのは、透析のない日に動くというルールです。夜透析の日はどのみち仕事+透析でヘトヘト。無理に動こうとせず、透析のない日に体を動かすと決めたら、だいぶ気が楽になりました。

私がやっていること

ウォーキング(15〜30分)

透析がない日の仕事が終わったあとや休みの日に、近所を歩くだけ。距離や速さにこだわらず、「外に出た」だけでOKとしています。

正直に言うと、最初は近所の少しの上り坂でハアハア息が上がっていました。「こんなに体力落ちてたのか」とショックでした。

でも続けていたら、1ヶ月くらいで明らかに歩くのが楽になった。同じ道を歩いても息が切れなくなったんです。

ただ、傾斜のきつい上り坂や階段はまだしんどい。ここは正直まだ課題です。でも「前よりマシになっている」という実感があるから続けられています。

ストレッチ

体が固まりやすいので、寝る前に足や腰のストレッチを習慣にしました。翌朝の体の軽さが少し変わった気がしています

いつかやってみたいこと

ウォーキングとストレッチ以外で気になっているのは、プールです。

水中ウォーキングや水泳は、関節への負担が少なく、全身運動になるのでリハビリにも使われている運動です。透析患者にとっても、陸上よりも体に優しい運動として注目されています。

ただ、シャントの感染リスクや体温管理の問題があるので、簡単には始められません。担当医に相談して、OKが出たらいつか挑戦してみたいと思っています。

「歩くだけ」から始めた私が、プールで泳ぐ日が来たら、それはそれでまたブログに書きますね(笑)。

やってはいけないこと

運動OKとは言っても、注意点はあります。

激しい筋トレ・高強度の運動はNG

透析患者は健常者と比べて毛細血管の密度がおよそ3割少ない状態にあります。これを「毛細血管希薄化」と言い、透析患者に特有の体の変化のひとつです。

その状態で激しい筋トレなど高強度の運動をすると、急激な血圧上昇や血流変化に細い血管が耐えきれず、微小循環に悪影響が出るリスクがあります。

「適度な運動はOK」ですが、「ハードな筋トレで体を追い込む」のは透析患者には向きません。担当医に相談しながら、強度は控えめに設定するのが基本です。

シャントを強く圧迫する運動はNG

腕立て伏せや重い荷物を持つ動作は、シャントに負担がかかります。シャントのある腕に体重をかけるような動きは避けましょう。

透析直後の激しい運動はNG

除水直後は体がデリケートな状態です。帰宅後すぐに運動するのは避けましょう。

体調が悪い日は無理しない

これが一番大事。「今日は休む」も立派な判断です。

運動より先に「動ける体」を作ることが大事

透析患者は栄養状態も影響します。タンパク質が不足すると筋肉がどんどん落ちます。食事管理と運動はセットで考えるといいと、担当の栄養士さんに言われました。

運動する前に、まず食事がしっかりとれているかを確認するのも大切です。

まとめ

- 透析患者も適度な運動はOK、むしろ推奨されている
- 透析日は無理せず、透析のない日に動くのが現実的
- ウォーキング・ストレッチが取り入れやすい
- 1ヶ月続けたら歩くのが明らかに楽になった
- 激しい筋トレは毛細血管への悪影響があるためNG
- シャントへの負担と透析直後の激しい運動にも注意
- 運動と食事管理はセットで考える

少しの上り坂で息が上がっていた自分が、1ヶ月で「歩くのが楽になった」と感じられた。それだけでも始めてよかったと思っています。

無理せず、自分のペースで。それが続けるコツだと思います。

これからも「透析生活!」のリアルをお届けします。読んでくれてありがとう!

運動を始めようと思っている方は、始める前に必ず担当の医師やスタッフに相談してください。

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