第97記事

手のしびれは透析のせい?長期透析で増える「透析アミロイドーシス」を正直に調べた話

最終更新:2026年6月30日

こんにちは、透析生活!のアグーと申します。

「透析を長く続けていると、手がしびれてくる」——透析の先輩からそんな話を聞いて、気になって調べてみました。私はまだ透析歴が長いほうではないので、自分のこととしてはこれからの話ですが、透析を続けていく以上は知っておきたいと思ったテーマです。調べてみると、その正体は透析アミロイドーシスという、長期透析で増える合併症でした。

この記事の内容

  1. ① なぜ手がしびれる? 原因は「β2ミクログロブリン」
  2. ② 透析が長いほど増える。代表は「手根管症候群」
  3. ③ 予防と対策。「溜める前に出す」がカギ
  4. まとめ

① なぜ手がしびれる? 原因は「β2ミクログロブリン」

私たちの体には、β2ミクログロブリン(ベータツーエムジー)という小さなたんぱく質があります。本来は腎臓で処理されるものですが、腎臓が働かなくなると体に溜まっていきます。そして、やっかいなことにこの物質は普通の透析では十分に除去できません。

長い年月をかけて血液中にβ2ミクログロブリンが溜まると、それがアミロイドという線維状のかたまりになり、骨・関節・靱帯(じんたい)などに少しずつ沈着していきます。これが透析アミロイドーシスです。沈着した場所で神経を圧迫したり、関節を傷めたりして、しびれや痛みが出てくるというわけです。

② 透析が長いほど増える。代表は「手根管症候群」

透析アミロイドーシスは、透析を10年以上続けている方に多くみられます。透析期間が5年長くなるごとに発症リスクがおよそ2倍に増え、20年になると半数くらいの方に症状が認められる、という報告もあります。長く透析を続けてきた人ほど、向き合う可能性が高くなる合併症なんですね。

いちばん代表的なのが手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)です。手首のところで神経が圧迫されて、人差し指や中指を中心に、しびれや痛みが出ます。とくに朝方に強くなるのが特徴で、進むと親指の付け根の筋肉(母指球)がやせてくることもあります。

このほかにも、こんな症状が知られています。

③ 予防と対策。「溜める前に出す」がカギ

こわい話に聞こえますが、対策もあります。ポイントは、原因であるβ2ミクログロブリンをできるだけ体に溜めないこと。そのために、次のような透析の工夫があります。

どの方法が合うかは、透析歴や体の状態によって変わります。もし手のしびれ、朝の指のこわばり、関節の痛みなどが気になり出したら、「年のせいかな」で済ませず、早めに主治医や透析施設のスタッフに相談してみてください。手根管症候群は、手術で神経の圧迫を取り除く治療もあります。

※この記事は当事者の視点で、一般的に知られている情報を調べてまとめたものです。症状の出方や進み方、適した治療・透析方法には個人差があります。手のしびれや関節の痛みなど気になる症状があるときは、自己判断せず、必ず主治医や透析施設のスタッフにご相談ください。

まとめ

私はまだ透析歴が浅いので、これは「これから先のための知識」として調べました。でも、長く透析を続けていく以上、知っておくと「あのしびれ、もしかして」と早めに気づけるかもしれません。みなさんは手のしびれ、感じたことはありますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

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書いた人:アグー

40代・血液透析の患者です。糖尿病性腎症から透析生活に入り、いまは週3回・1回4時間の透析を続けています。お金と制度のこと、体のこと、日々の本音を、当事者の目線で書いています。医療従事者ではありません。

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