血液透析と腹膜透析、4つの違いを正直に話します
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
今日は、透析を始めるときに必ず出てくる「血液透析」と「腹膜透析」の違いについて書きます。
私自身は血液透析(HD)を続けています。腹膜透析(PD)の経験はありません。なので今回は、私が透析になる前に病院で勉強したこと、改めて調べてわかったこと、そして実際に血液透析を続けてきて感じていることを正直に書きます。
これから透析を始める方、家族が透析になりそうな方の参考になれば嬉しいです。
透析には3つの選択肢がある
腎臓の働きが落ちて、体の中で老廃物や水分を処理できなくなると、何かしらの治療が必要になります。選択肢は大きく3つです。
- 血液透析(HD:Hemodialysis)
- 腹膜透析(PD:Peritoneal Dialysis)
- 腎移植
腎移植は提供者(ドナー)が必要なため、すぐに受けられる治療ではありません。なので「透析」と言うとき、現実的には血液透析と腹膜透析の2つから選ぶことになります。
日本透析医学会の統計によると、日本の透析患者の約97%が血液透析、約3%が腹膜透析です。圧倒的に血液透析が多いのが現状です。
私が透析の勉強をしたのは「糖尿病専門病院」だった
少し私の話をします。私はもともと糖尿病で、最初に通っていた糖尿病の専門病院で、透析の3つの選択肢について勉強しました。
血液透析・腹膜透析・腎移植。それぞれどういう治療か、何が違うのか。当時はまだ「自分が透析になる」という実感が薄くて、聞いていてもどこか他人事でした。
その後、仕事の転勤で地元に戻り、地元の糖尿病専門病院に通うようになりました。そして半年ほど経った頃、腎臓の機能が限界に近づいてきました。地元の糖尿病専門病院から透析ができる病院を紹介してもらい、そこで血液透析がスタートしました。
血液透析(HD)とは
血液透析は、機械(ダイアライザー)に血液を通して、体の外で血液をきれいにする方法です。
そのために必要なのが「シャント」です。動脈と静脈をつなぎ合わせて作る、太い血管のことを言います。透析では血液を体外に出して機械でろ過し、また体に戻すという循環を続けます。この流れに必要な血液量を通常の血管では確保できないため、動脈と静脈をつないで太い血管を作るのです。
私の場合、週3回(月・水・金)、1回4時間。シャントに針を2本刺して、血液を体外に出し、機械で老廃物と余分な水分を取り除いて、また体に戻します。通院は必須です。私は仕事終わりに通っていて、帰宅は夜23時半ごろです。
腹膜透析(PD)とは
腹膜透析は、自分のお腹の中(腹膜)を使って透析する方法です。お腹に専用のカテーテルを入れて、そこから透析液を入れ、数時間置いて、また排出する。これを繰り返します。腹膜透析にはやり方が2種類あります。
- CAPD(持続携行式腹膜透析):日中、自分で透析液の交換を1日数回(一般的に4回前後)行う方法。1回の交換にかかる時間は20〜30分程度。
- APD(自動腹膜透析):「サイクラー」という機械を寝る前に接続し、寝ている間に自動で透析液の出し入れを行う方法。日中は機械から外れて自由に過ごせます。
通院は基本的に月1〜2回程度。日常の透析は自宅でセルフ管理する形になります。
違い①「どこで」やるか
ここが一番大きな違いです。
- 血液透析:病院・クリニックに通う(週3回・1回4時間前後)
- 腹膜透析:自宅でやる(通院は月1〜2回程度)
腹膜透析は通院回数が少ない分、仕事や生活との両立がしやすいと言われています。「週3回・1回4時間の通院は難しい」という方には大きな選択肢になります。
違い②「どれくらい」体に負担がかかるか
血液透析は、4時間で一気に老廃物と水分を抜きます。だから透析後はぐったり疲れることがあります。私は今でも透析後の起立性低血圧があって、帰宅後はゆっくり動くようにしています。
腹膜透析は、常にお腹の中に透析液が入った状態を保ち、ゆっくり老廃物と水分を抜いていきます。1回あたりの負担は軽く、穿刺(針を刺すこと)の痛みもありません。「ガッと抜くか、じわじわ抜くか」のイメージが近いです。
違い③「いつまで」続けられるか
血液透析には期限はありません。私を含めて、長く続けている方が多くいます。
腹膜透析は、腹膜の機能が時間とともに低下していくため、一般的には5〜8年が継続の目安と言われています。その後は血液透析に移行する方が多いです。近年は治療の改良が進み、10年以上腹膜透析を続けられるケースもあります。
違い④「自己管理」の度合い
腹膜透析は自宅で行う分、衛生管理や手順を自分でしっかり守る必要があります。最も注意したいのは腹膜炎です。バッグ交換時の清潔操作、カテーテル出口部のケアを徹底しないと、感染症のリスクがあります。
血液透析は、針を刺すのも機械を操作するのも基本的にスタッフです。患者は座っているだけ。自己管理の負担は少なく、医療スタッフが常に見ているので安全性は高いです。
私の場合:「選んだ」のではなく「血液透析になった」
正直に書きます。私はHDとPDを比較して選んだわけではありません。地元の糖尿病専門病院から透析できる病院を紹介してもらって、その紹介先の病院では当たり前のように血液透析が始まりました。
選択肢を細かく提示されることはなく、流れに乗って血液透析になった、というのが正直なところです。あとから考えると、紹介された時点で私の腎臓はかなりギリギリの状態でした。「すぐに透析を始めないといけない状況」だったから、そのまま血液透析でスタートしたのかもしれません。
まとめ
血液透析と腹膜透析の違いを4つに整理しました。
- ①どこでやるか(通院 or 自宅)
- ②負担のかかり方(一気に or じわじわ)
- ③続けられる期間(HDは無期限 / PDは5〜8年が目安)
- ④自己管理の度合い
私自身は流れで血液透析になりましたが、今振り返ると自分の生活には合っていたと思っています。これから透析を始める方、家族が透析になりそうな方は、ぜひ担当医に「両方の選択肢」を聞いてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう!
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