第49記事

透析患者の薬の話〜毎日飲む薬、なぜ必要なのか〜

最終更新:2026年5月18日

こんにちは、透析生活!のアグーと申します。

透析患者って、毎日たくさんの薬を飲みますよね。私も最初は「なんでこんなに飲むんだろう」と思っていました。今日は私が実際に飲んでいる薬を紹介しながら、それぞれの薬が「なぜ必要なのか」を正直にお話しします。

この記事の内容

  1. 透析患者はなぜ薬が多いのか
  2. 私が飲んでいる薬と理由
  3. まとめると
  4. 薬を飲み忘れるとどうなるか
  5. 薬の量に最初は驚いた
  6. さいごに

透析患者はなぜ薬が多いのか

透析は血液をきれいにしてくれますが、腎臓が担っていたすべての機能を代替できるわけではありません。腎臓には「ホルモンを作る」「ミネラルバランスを保つ」「血圧を調整する」といった機能があります。透析ではこれらを補うことができないため、薬でカバーする必要があります。だから薬の種類が増えるのです。

私が飲んでいる薬と理由

【朝食後に飲む薬】

フェブキソスタット 20mg
尿酸を下げる薬です。透析患者は尿がほとんど出ないため、尿酸が体にたまりやすくなります。尿酸が高いと痛風になったり、心臓・血管への負担が増えたりします。

パルモディア
中性脂肪を下げる薬です。透析患者は脂質異常症になりやすく、動脈硬化のリスクが高いため服用しています。

リオナ錠 250mg × 1錠
リンを吸収させないための薬(リン吸着薬)です。透析患者はリンが排出されにくく、体内にたまりやすくなります。リンが高くなると骨がもろくなったり、血管が石灰化したりします。食事のリンを腸で吸着して、体に取り込まないようにするために食直後に飲みます。

沈降炭酸カルシウム 500mg × 2錠
こちらもリン吸着薬です。同時にカルシウムの補給にもなります。透析患者はカルシウムが不足しがちなので、一石二鳥の薬です。

【昼食後・夕食後に飲む薬】

リオナ錠 250mg × 1錠、沈降炭酸カルシウム 500mg × 2錠をそれぞれ飲みます。食事のたびにリンを摂取するので、毎食後にリンを吸着する必要があります。

【透析後(月曜・金曜)に飲む薬】

カルシトリオールカプセル 0.5mg × 2錠ずつ
活性型ビタミンDの薬です。本来、ビタミンDは腎臓で活性化されますが、腎臓の機能が低下しているとこれができません。活性型ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、副甲状腺ホルモン(PTH)のコントロールにも関わります。PTHが高くなると骨がもろくなるため、この薬で調整しています。透析後に飲む理由は、透析でビタミンDが抜けてしまうためです。

まとめると

どれも腎臓が本来担っていた働きを薬で補うためのものです。

薬を飲み忘れるとどうなるか

リオナや沈降炭酸カルシウムは食後すぐに飲まないと効果が半減します。食事中のリンを吸着するタイミングを逃してしまうからです。私も最初は「少しくらいいいか」と思っていましたが、血液検査でリンの値がすぐ上がるので、今は忘れないように意識しています。

薬の量に最初は驚いた

透析を始めたとき、薬の多さにびっくりしました。朝だけで4種類、昼・夕も加えると1日に何錠飲むんだ、と。でも一つひとつに意味があると知ってから、気持ちが変わりました。「これは骨を守るため」「これは血管を守るため」と思えるようになって、面倒くさいという気持ちが薄れてきました。透析生活は薬との付き合いも含めてのものだと、今は思っています。

さいごに

毎日飲む薬、種類が多くて大変ですよね。でも一つひとつに理由があります。わからないことがあれば、担当の看護師さんや薬剤師さんに聞いてみると丁寧に教えてもらえます。私も何度も聞いています。最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう!

この記事は当事者の体験をもとにした情報提供です。薬の服用については、必ず担当医・スタッフにご確認ください。

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書いた人:アグー

40代・血液透析の患者です。糖尿病性腎症から透析生活に入り、いまは週3回・1回4時間の透析を続けています。お金と制度のこと、体のこと、日々の本音を、当事者の目線で書いています。医療従事者ではありません。

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