透析患者がレントゲンを撮る本当の理由〜心臓の大きさとDWの深い関係〜
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
透析をしていると、定期的に胸のレントゲンを撮りますよね。私の施設は月に1回です。5分もかからないのですが、なんで撮るんだろう?って最初は思っていました。今日はその「なぜ」をちゃんと説明します。知っておくと、レントゲンの結果を聞いたときに「なるほど」と思えるはずです。
なぜ透析患者はレントゲンを撮るのか
透析患者がレントゲンを撮る理由は主に2つあります。
- ① 心臓の大きさを測るため
- ② 肺の異常を早期に発見するため(肺炎・胸水・肺うっ血など)
②は一般的な健康チェックと同じですが、①が透析患者にとって特に重要です。この「心臓の大きさ」が、DW(ドライウェイト)の調整に深く関わっているからです。
心胸比(CTR)とは何か
レントゲンで測るのは「心胸比(CTR)」という数値です。簡単に言うと、「胸全体の幅に対して、心臓がどれくらいの割合を占めているか」をパーセントで表したものです。
心臓の幅 ÷ 胸郭の幅 × 100 = 心胸比(%)
目安はこちらです。
- 男性:50%以下 が正常
- 女性:55%以下 が正常
この数字が大きくなるほど、心臓が大きくなっているということを意味します。
心臓が大きくなる・小さくなるで何がわかるのか
心臓が大きくなっている場合
体に余分な水分がたまっていると、血管の中を流れる血液の量が増えます。心臓はその血液を全身に送り出すポンプなので、水が増えた分だけ余計に働かなければいけません。その結果、心臓自体が大きくなっていきます。心臓に負担がかかり続ける状態なので、早めに対処する必要があります。
心臓が小さくなっている場合
除水のしすぎを意味します。水分が少なすぎると、透析中や透析後に血圧がガクッと落ちやすくなります。体がしんどい、足がつる、透析後にふらふらするといった症状と関係していることがあります。
だからDWを上げ下げする
ここでDWの調整につながります。
- 心臓が大きくなった → 水がたまりすぎ → DWを下げる(除水量を増やす)
- 心臓が小さくなった → 除水しすぎ → DWを上げる(除水量を減らす)
「なんでDWを変えるんだろう」と思っていた方、レントゲンがその根拠のひとつだったんです。ただし、DWはレントゲンだけで決めるわけではありません。血圧・体重の変化・hANP(体液過剰のサインを示す血液検査)・透析後の体調なども総合的に判断して決められます。
私の最近の話〜CTR51%と言われた〜
実は最近、看護師さんからレントゲンの結果を教えてもらいました。心胸比が51%になっていました。男性の基準は50%以下なので、少しオーバーです。さらに、肺にも少し水がたまっているかもしれないとも言われました。
原因は痩せたことでした。以前マンジャロの影響で体重とDWが落ちていたのですが、体が小さくなった分、今のDWが体に対して少し高めになってしまい、水が残りやすくなっていたようです。「痩せたのに心臓が大きくなるの?」と最初は不思議でしたが、仕組みを知ると納得でした。
本来ならDWを下げて除水量を増やすところなのですが、私には透析終了後の起立性低血圧があります。DWを下げると除水が増える分、透析後にさらに血圧が落ちやすくなるリスクがあるため、慎重に対応しています。現在は透析開始2時間後に血圧を上げる薬を飲みながら、医師の判断を待っている状態です。
レントゲン一枚で、こんなにいろんなことが見えているんだと改めて感じた出来事でした。
さいごに
レントゲンって、「なんとなく撮らされている」感じがしていました。でも実際は、あの一枚が「今の私の体に水がどれくらいあるか」を教えてくれています。心臓の大きさを見て、DWを決めて、透析で水を抜く量を調整する。そういう仕組みが回っているんですよね。
透析って、本当に細かいところまで管理されているなと改めて思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう!
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