リンって何?透析でも取り切れない厄介な物質を正直に調べた話
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
今回は「リン」についてお話しします。
透析患者にとってリンは、毎月の血液検査で必ず見ている数字のひとつです。第62記事「透析液って何?」の最後で「リンは透析で取り切れない」と少し触れました。今回はその続きで、リンについて深掘りして調べた内容を正直にまとめます。
リンって何?
リンは骨や歯の主成分で、エネルギー代謝にも関わる大事なミネラルです。健康な人なら過剰なリンは腎臓から尿で排出されますが、腎機能が落ちると排出できず、血液中に溜まっていきます。
なぜ透析で取り切れないのか
リンは透析で取り切るのが難しい物質です。理由は体内の分布にあります。
- 骨の中:約85%
- 細胞の中:約14%
- 血液中:約1%
透析で取り除けるのは血液中の1%だけ。透析で減らしても、骨や細胞のリンがゆっくり染み出してくるので、終わってしばらくすると値がまた上がります(リバウンド)。
リンが溜まるとどうなる?
血液中のリンが多い状態を「高リン血症」と言います。放置すると、副甲状腺ホルモンが増えて骨がもろくなったり、リンとカルシウムが血管に沈着する「異所性石灰化」が起こり、動脈硬化や心血管疾患のリスクが上がります。
正直に言うと、石灰化と聞くと怖いですが、すぐどうこうという話ではなく将来のリスクなので、まだ実感はありません。ただ、長く透析を続けるほど関わってくる話だと思っています。
リン吸着薬(私は2種類飲んでいます)
透析だけでは足りないため、多くの透析患者は「リン吸着薬」を飲みます。食事と一緒に飲んで、腸でリンを吸着し、便と一緒に出す薬です。
私自身も「リオナ(250mg・鉄系)」と「沈降炭酸カルシウム(カルシウム系)」の2種類を食事直後に飲んでいます。リン吸着薬には他にポリマー系もあり、患者ごとに合うものが、ときに複数組み合わせて処方されます。
リンを抑える食事
リンの摂取目標は1日800mg以下。難しいのは、リンが多い食品=たんぱく質が多い食品でもある点です(肉・魚・乳製品・卵・豆類・加工食品など)。
ただ、たんぱく質を減らしすぎると栄養失調や筋肉減少のリスクがあるので、極端に避けるのはNG。特に加工食品の「無機リン」は吸収率が高いので、ハム・ソーセージ・インスタント食品・コーラなどの量に気をつけたいところです。
まとめ
- リンは透析で取り切れない(体内の99%が骨と細胞、血液は1%だけ)
- 高リン血症は石灰化・心血管リスクにつながる
- 対策は「透析・リン吸着薬・食事」の3本立て
- リンが多い食品はたんぱく質も多いので、極端な制限はNG
- 加工食品の無機リンは特に注意
実は最近、私のリンの数値が基準値より少し上がってしまい、前より気にするようになりました。調べてみて、リンがなぜ「厄介」なのかが理屈でわかった気がします。同じように数値が気になっている方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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