第139記事

シャントは、詰まる前に細くなる

最終更新:2026年8月15日

こんにちは、透析生活!のアグーと申します。

今回はシャントが詰まる話です。

私のシャントは左手首にあります。手術は2〜3時間の日帰りで、今も手首に痕が残ってます。

毎日触って確認はしてます。音のほうは、時々腕を耳に当てて聞くくらいです。看護師さんに確認してくださいと言われたやつです。

で、前に一度、腕を上げたときにシャント側の腕が締められるような痛みが出たことがあります。そのとき、シャントの音も変わりました。腕を下ろしたら普通に戻りました。

その確認、音を聞くだけで足りるのか。今回はそこを調べました。

この記事の内容

  1. 音がしてても、細くなってることがある
  2. 詰まるのは突然じゃない
  3. 細くなる以外の引き金
  4. ドライウェイトの話とつながってた
  5. 詰まりかけたら何をするのか
  6. もし詰まったら、控えるもの2つ
  7. 多すぎてもダメらしい
  8. 最初の話の続き

音がしてても、細くなってることがある

今回いちばん引っかかったのがここです。

聴診は万能じゃない。血管が細くなっていても(狭窄といいます)、その音がしないことがある。逆に、細くなってないのに音がすることもある。血管の枝分かれとか、曲がり具合で変わるからです。

いつもの音がしてるから大丈夫、とはならないわけです。

で、音のほかに、見るのと触るのがある。

見るほうは、シャントのない側の腕と比べて腫れてないか。色が変わってないか。血管の張り具合。

触るほうは、シャント全体にスリル(触ったときのザーザーした震え)があるか、熱を持ってる場所はないか。指でたどっていって、ドクドクした拍動からスリルに変わる場所があったら、そこが細くなってるところです。

詰まるのは突然じゃない

詰まることを閉塞といいます。

この閉塞、原因のほとんどに狭窄が絡んでます。ある日いきなり詰まるんじゃなくて、細くなったところがじわじわ進んで、最後に閉じる。

なので詰まる前にサインが出ます。

私はどれも経験がありません。詰まったことも、細くなったこともないです。

ただ、シャントは透析患者の命綱です。今は問題なくて、気をつけてもいますけど、いつ悪くなるか分からない。それで調べました。

細くなる以外の引き金

自分で気をつけられるのは、たぶんここです。

そこまで細くなってなくても、こういうのが重なると詰まることがある。

血圧と脱水って、透析やってると普通に起きることです。除水が効いて血圧が落ちる日はあるし、夏は水分が足りなくなる。

腕の圧迫は寝てる間の話なので、気づきようがない。シャント側を下にして寝るなと言われるの、これだったんですね。

ドライウェイトの話とつながってた

適正なドライウェイトを保つこと。これ、シャントを長く使うための患者向けの指導項目に、ちゃんと入ってます。

体重が増えれば除水がきつくなる。除水がきつければ血圧が下がる。血圧が下がればシャントの血流も落ちる。

体重の話は、シャントの話でもあったわけです。

詰まりかけたら何をするのか

細くなったところを、風船で内側から広げる治療があります。PTAというやつです。カテーテルの先についた風船を細いところまで持っていって、ふくらませる。

血のかたまりで詰まってる場合は、それを取り除く処置。それでも無理なら、別の場所に作り直しになります。

私はこれを受けたことがないので、痛いのかとか、どれくらいで終わるのかは書けません。

ただ、治療をどこで終わりにするかの目安が、スリルなんです。造影で見て3割くらい細さが残ってても、いいスリルが出てれば終わり。逆に、画像がきれいになってもスリルが出ないときは、まだ何かあると考えて終わりにしない。

毎日触ってるあの震えが、そこで基準になってます。

もし詰まったら、控えるもの2つ

突然詰まったときに控えておくものが2つあります。

これを控えて、すぐ施設に伝える。

慌ててるときに「いつからですか」と聞かれても、たぶん出てきません。

多すぎてもダメらしい

前の病院にいたころ、シャントに流れる血流が多いと分かったことがありました。

その話を今のクリニックの技師さんに伝えたら、多すぎてもダメなんだと教えてもらいました。多すぎると、シャントの血管を細くする手術が必要になる場合がある。理由は、心臓に負荷がかかるからです。

それを聞いてから、不安になりました。

血流が足りないと透析になりません。かといって多すぎてもダメ。

しかもこれ、透析そのものには影響が出ないんです。だから見つかるのが遅れやすい。血流が多いシャントは、スリルも音も強く出ることが多いんだとか。

強い音がしてるから調子がいい、でもないわけです。

最初の話の続き

腕を上げたときの痛みと音の変化、あれは施設に伝えました。

そしたらシャント専門のクリニックを紹介されて、行ってきました。シャントは問題なし。

で、血流の数値も聞きました。これ、わざわざ検査しなくても、お医者さんに聞けば分かります。

基準値内でした。ホッとしました。

音が弱くても、強くても、それだけでは分からない。結局そこに戻ってきました。

まあ、見るのと触るのを足すだけなので、手間が増えるわけでもないんですけど。

※シャントの状態や、必要な検査・治療は人によって違いますし、施設の方針でも変わります。ご自身のシャントについては、必ず主治医・透析スタッフに確認してください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

(出典:公益社団法人 日本臨床工学技士会「臨床工学技士のためのバスキュラーアクセス日常管理指針 2026年4月 改訂第2版」/日本IVR学会「血液透析用バスキュラーアクセスのインターベンションによる修復(VAIVT)の基本的技術に関するガイドライン」)

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書いた人:アグー

40代・血液透析の患者です。糖尿病性腎症から透析生活に入り、いまは週3回・1回4時間の透析を続けています。お金と制度のこと、体のこと、日々の本音を、当事者の目線で書いています。医療従事者ではありません。

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