透析患者とタバコ。喫煙が血管・心臓・シャントに与える影響と禁煙の効果
最終更新:2026年10月11日
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
「透析してるけど、タバコはやめたほうがいい?」——これも気になる方が多いテーマです。私自身はタバコを吸わないのですが、透析患者にとって喫煙がどう影響するのか、正直に調べてまとめてみました。調べてみると、透析患者にとってタバコはとくに気をつけたいものでした。
① 動脈硬化を進めてしまう
タバコは、動脈硬化を進める原因になります。喫煙によって発生する活性酸素などが血管の内壁を傷つけ、そこにコレステロールが溜まって血管の内側が狭くなっていきます。
透析患者は、もともと動脈硬化が進みやすく、狭心症や心筋梗塞(虚血性心疾患)にかかっている人が多いと言われます。そこに喫煙が加わると、動脈硬化がさらに進み、心臓の病気のリスクが高まってしまいます。
② 血管を収縮させ、シャントにも関わる
タバコのニコチンには、血管を収縮させる(細くする)作用があります。血流が悪くなり、体のあちこちに負担がかかります。
そして透析患者にとって見逃せないのがシャントへの影響です。喫煙の継続が、内シャントの血栓閉塞(詰まり)に関連していたという報告もあります。シャントは透析の「命綱」。それが詰まりやすくなるのは、大きなリスクです。
③ でも、禁煙すれば「その日から」変わる
こわい話が続きましたが、希望もあります。禁煙をすれば、その日から、血管壁が傷つくこと、ニコチンによる血圧上昇といった血管への悪影響はなくなっていきます。
そして禁煙の期間が長くなるほど、動脈硬化の進行が抑えられ、狭心症や心筋梗塞といった心臓の病気のリスクも減らせるとされています。「もう吸ってきたから今さら」ではなく、やめた分だけ体は応えてくれる、ということですね。
④ やめたいとき、禁煙外来は健康保険で受けられる
禁煙外来は、条件を満たせば健康保険で受けられます。標準の治療は「12週間に5回」のプログラムです。
条件は、次の4つです。
- ニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)で5点以上、ニコチン依存症と診断されていること
- 35歳以上の場合、ブリンクマン指数(1日の本数×喫煙年数)が200以上であること(35歳未満は本数・年数に関係なく対象)
- すぐに禁煙したいと思っていること
- 治療の説明を受け、受けることに文書で同意していること
加熱式たばこだけを吸っている人も、2020年度から対象になっています。厚生労働省は、加熱式たばこが紙巻たばこより健康への影響が少ないかどうかは、まだ明らかになっていないとしています。
かかりつけの患者なら、5回の診療をすべてオンラインで受けることもできます。
(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット 「禁煙治療ってどんなもの?」/「加熱式たばこの健康影響」)
まとめ
- ①喫煙は動脈硬化を進める。透析患者は虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)が多く、喫煙でさらにリスク増
- ②ニコチンは血管を収縮させる。喫煙の継続は内シャントの血栓閉塞に関連という報告も
- ③禁煙すればその日から血管への悪影響が減る。長く続けるほどリスクも下がる
- ④禁煙外来は条件を満たせば健康保険で受けられる(12週間に5回)。加熱式たばこだけの人も2020年度から対象
- 禁煙が難しいときは禁煙外来など専門の手助けも。まずは主治医・スタッフに相談
私は吸わないので偉そうなことは言えませんが、調べてみて「シャントにまで関わるのか」と驚きました。シャントは透析を続けるうえで本当に大事なもの。だからこそ、知っておく価値のある話だと思います。みなさんはどう感じましたか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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