透析生活!健康診断の「あとでいいや」が、透析につながった〜健康なあなたに伝えたい後悔の話〜
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
今日は、いつも読んでくださる透析患者の方だけでなく、いま健康な方にも届いてほしい話を書きます。健康診断で「ちょっと引っかかったけど、まあいいか」と思っている方に、特に読んでほしいです。
「あとでいいや」が、口ぐせだった
正直に言います。私は昔、「あとでいいや」が口ぐせのような人間でした。
仕事が忙しい。体はどこも痛くない。困っていることが何もない。だから、健康のことなんて後回しでいい——本気でそう思っていました。
今になって振り返ると、その「あとでいいや」が、私を透析につなげてしまったんだと思います。
健康診断は、ちゃんと教えてくれていた
糖尿病が見つかったのは、30代の中ごろでした。
実は、それより前から、会社の健康診断で血糖値や尿の異常を何度も指摘されていました。結果の紙に、注意してくださいという文字が並んでいたのを覚えています。
でも、そのたびに私は思っていました。「痛くもかゆくもないし、まだ大丈夫」「忙しいから、また落ち着いたら病院に行こう」と。
それに、心のどこかで「自分は糖尿病なんかじゃない。悪くてもせいぜい“予備軍”くらいだろう」と思い込んでいました。本当はもう一歩も二歩も踏み込んでいたのに、自分にとって都合のいいほうに考えていたんです。
健康診断は、ちゃんと私に教えてくれていたんです。体が悲鳴を上げる前に、何度も。それを受け取らなかったのは、私のほうでした。
痛くないから、後回しにできてしまう
糖尿病のいちばん怖いところは、これだと思います。痛くないんです。
歯が痛ければ歯医者に行きます。熱が出れば仕事を休みます。でも糖尿病は、血糖値がどれだけ高くても、初めのうちは何も感じません。だから「あとでいいや」ができてしまう。
「痛くない」ことが、どれだけ怖いか。私には忘れられない出来事があります。
糖尿病の専門病院に入院する前のことです。ある日、部屋を掃除していて、ふと足の親指を見て驚愕しました。親指の爪が剥がれていたのに、まったく痛みを感じていなかったのです。普通なら飛び上がるほど痛いはずなのに、何も感じない。糖尿病の神経障害が、もうそこまで進んでいたんだと思います。
痛みは、体を守るための大事なサインです。その痛みすら感じなくなる——それが、糖尿病の本当に怖いところでした。
そうやって先延ばしにしている間に、私の体の中では、静かに腎臓が壊れていました。
気がついたのは数年前です。腎臓はもう回復できないところまで傷んでいて、糖尿病性腎症で透析が始まりました。日本で透析を始める原因の1位が、この糖尿病性腎症です。私も、その一人になってしまいました。
糖尿病は、腎臓だけではありません。私は目にも合併症が出て、一度、ほとんど見えなくなったこともあります。手術を受けてなんとか視力は戻りましたが、見えなくなってからでは遅いんだと、身をもって知りました。
透析を受けているとき、目が見えない患者さんが、看護師さんの付き添いで透析の準備をしているのを見たことがあります。その姿を見たとき、私は「自分は運が良かったんだ」と思いました。一つ間違えば、私も同じように失明していたかもしれません。同じ糖尿病から透析になっても、目が見えるか見えないかで、その後の生活はまったく違います。あのとき手術で視力が戻ったのは、本当に幸運だったとしか言いようがありません。
今、健康だったころの自分に言いたいこと
もし、あのころの自分にひとことだけ言えるなら、こう言いたいです。
「その健康診断の紙、捨てないで。引っかかったところだけでいいから、一度だけ病院に行ってきて。それだけで、未来が変わるから。」
透析は、一度始まると基本的には一生続きます。週に3回、1回4時間ほど、機械につながれる生活です。それがどういうものか、健康だったころの私は、想像もしていませんでした。
「あとでいいや」の“あと”が来る前に、体のほうが先に壊れてしまうことがある。私は、それを後悔と一緒に学びました。
健康なあなたへ、伝えたいこと
もしあなたが、健康診断で「再検査」や「要精密検査」と書かれた紙を、引き出しにしまったままにしているなら。あるいは、毎年ちょっとずつ悪い数値を「まあ去年と同じくらいだし」と見ないふりをしているなら。
どうか、私のようにはならないでください。
難しいことをしてほしいわけではありません。引っかかった項目について、一度だけ、病院で診てもらう。それだけです。何でもなければ、それがいちばんいい。もし何かあっても、早く見つかれば、打てる手はずっと多くなります。
私は健康診断の異常を放置して透析になりました。だからこそ、同じ後悔をする人を、一人でも減らしたい。それが、このブログを書くきっかけになりました。
まとめ
- 私は健康診断で血糖値・尿の異常を何度も指摘されながら「あとでいいや」と放置した
- 糖尿病は痛くないから後回しにできてしまう。その間に腎臓が静かに壊れる
- 気づいたときには手遅れで、糖尿病性腎症で透析が始まった(透析原因の1位)
- 目の合併症で一度ほとんど見えなくなった。見えなくなってからでは遅い
- 「再検査」「要精密検査」の紙を放置しないで。一度だけでも病院へ
今これを読んでくださっているあなたが健康なら、それはとても大切な“今のうち”です。あなたは最近、健康診断の結果をちゃんと見ましたか?😊
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