透析患者はなぜ便秘になりやすい?理由と対策を正直に調べた話
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
今日は、あまり大きな声では言いにくいけれど、透析患者にとって身近な悩み——「便秘」の話です。透析を始めてから、おなかがすっきりしなくなったと感じる人は少なくありません。じつは、それには透析ならではのちゃんとした理由がありました。当事者目線で正直に調べてまとめます。
透析患者は、便秘になりやすい
まず知っておきたいのは、「透析患者は便秘になりやすい」というのは、よく知られた事実だということ。気合いが足りないとか、だらしないとか、そういう話ではありません。透析という治療と、その生活の仕組みそのものが、便秘につながりやすいのです。
理由は一つではなく、いくつかが重なっています。順番に見ていきます。
理由① 水分制限と除水で、便がかたくなる
透析患者は水分制限があります。さらに透析では、体にたまった余分な水分を抜きます(除水)。その結果、腸の中の水分も少なくなりがちで、便がかたくなって出にくくなります。
健康な人なら「水をたくさん飲んで便秘解消」ができますが、透析患者はそれが簡単にはできません。ここが、まず大きな違いです。
理由② カリウム制限で、食物繊維が不足しがち
便通には食物繊維が大切ですが、食物繊維を多く含む野菜や果物には、カリウムも多く含まれています。透析患者はカリウムを摂りすぎないよう気をつける必要があるため(カリウムの話はこちら)、どうしても野菜・果物・豆類などを控えめにしがちです。
その結果、食物繊維が足りなくなり、便のかさが減って腸が動きにくくなる——という流れが起きます。「体にいいから」とたくさん食べればいい、とはいかないのが、透析患者のつらいところです。
理由③ 運動不足・腹筋の低下・加齢
腸は、体を動かすことでも刺激されて動きます。透析は週3回、1回4時間ベッドの上で過ごすので、どうしても体を動かす時間が減りがちです。運動不足や、加齢による腸の働きの低下、便を押し出す腹筋の力の低下も、便秘につながります。
理由④ 薬の影響
透析患者がよく飲む薬の中には、副作用として便秘を起こしやすいものがあります。代表的なのが、リンを抑えるためのリン吸着薬。ほかにも貧血治療の鉄剤など、便秘の一因になる薬があります。
「薬のせいかも」と思っても、自己判断でやめるのは禁物です。気になるときは主治医に相談してください。飲み方の工夫や、別の薬への変更を考えてもらえることがあります。
調べてわかった、便秘への対策
では、どうすればいいのか。透析患者向けに紹介されている、無理のない対策をまとめます。
- 1日3食、とくに朝食をしっかり。朝食後は腸が動いて便意が起きやすいので、朝ごはんは便秘対策の味方です。
- カリウムの少ない食物繊維を上手に。きのこ類などは、ゆでこぼすとカリウムを減らせます。何をどれくらい摂るかは、必ず管理栄養士に相談を。
- 適度に体を動かす。散歩などの軽い運動で腸が刺激されます(運動の話はこちら/無理は禁物・主治医に相談を)。
- 決まった時間にトイレに座る習慣を。出なくても、朝など同じ時間に座ることで、リズムがつきやすくなります。
- 下剤・便秘薬は自己判断で使わない。市販薬を勝手に使うのではなく、処方された薬を指示通りに。透析患者は使える薬・量に注意が必要です。
「たかが便秘」と、あなどらない
便秘くらい、と思うかもしれません。でも、強くいきむと血圧が上がったり、おなかの張りがつらかったりと、透析患者にとっては意外とあなどれない問題です。我慢して放っておくより、早めに「最近、便が出にくくて」とスタッフに伝えるほうが、ずっと楽になります。
言いにくい悩みかもしれませんが、透析の現場では珍しくない、よくある相談です。恥ずかしがらず、相談してみてください。
まとめ
- 透析患者は便秘になりやすい(治療と生活の仕組みが理由)
- ①水分制限・除水で便がかたくなる ②カリウム制限で食物繊維不足 ③運動不足・腹筋低下・加齢 ④リン吸着薬など薬の影響
- 対策=朝食をしっかり/カリウム少なめの食物繊維/適度な運動/トイレ習慣
- 下剤は自己判断せず、処方された薬を指示通りに
- 言いにくくても、早めにスタッフへ相談を
みなさんは、便秘とどう付き合っていますか?うまくいった工夫があれば、よかったらコメントで教えてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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