透析中に血圧が下がるのはなぜ?あの「あくび・気分の悪さ」の正体を正直に調べた話
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
透析の後半になると、急にあくびが止まらなくなったり、気分が悪くなったり、冷や汗が出たり——そんな経験はありませんか。あれは、がんばりが足りないわけでも、気のせいでもありません。「透析中の血圧低下」という、よく知られた症状かもしれません。なぜ起きるのか、どう防ぐのかを正直に調べてまとめます。
透析中に、血圧が下がることがある
血液透析では、体にたまった余分な水分を「除水」で抜いていきます。このとき血圧が下がってしまうことがあり、これを「透析中の血圧低下(透析低血圧)」と呼びます。透析でよく起こる症状の一つで、つらい思いをしている患者さんは少なくありません。
なぜ下がるのか——「水を抜くスピード」がカギ
少し仕組みの話をします。除水で血液中の水分を抜くと、その分を補うように、体の組織から血管へ水分が移動してきます。これを「リフィリング(refilling)」と言います。
ところが、水を抜くスピードが、この補充のスピードより速すぎると、血管の中の水分が足りなくなり、血圧が下がってしまいます。とくに、中2日(透析と透析の間が2日空くとき)で体重が増えすぎると、その分たくさん・速く抜く必要が出て、血圧が下がりやすくなります(中2日の体重の話はこちら)。
ほかにも、こんな原因がある
調べてみると、血圧低下の背景にはいろいろな要因がありました。
- ドライウェイト(目標体重)が低すぎる:抜きすぎになって下がりやすい
- 降圧剤(血圧の薬)の影響:透析中にも効いてしまうことがある
- 透析液の温度や室温が高い:血管が広がって下がりやすい
- 食事のタイミング:透析中の食事で血液が消化に回ると下がることがある
- 糖尿病・低栄養・貧血・加齢・心臓の働きの低下なども関わる
こんな症状が「サイン」
血圧が下がってくると、体はサインを出します。代表的なのがこちら。
- 生あくびが止まらない
- 気分が悪い・吐き気・嘔吐
- 冷や汗
- 動悸・頭痛
- 全身のだるさ・腹痛
- あくびのあと、すーっと意識が遠のく感じ
「あくびが出てきたら血圧が下がるサイン」とよく言われます。我慢していると、さらに下がって危険なこともあります。
つらくなったら、すぐスタッフへ
一番大事なのはこれです。少しでも「おかしいな」と感じたら、我慢せずすぐにスタッフへ伝える。透析中の血圧低下は、早めに対応すれば、ベッドを倒す・除水を一時的にゆるめる・補液をするなどで対処してもらえます。
「迷惑かな」「もう少し我慢しよう」と思いがちですが、スタッフは慣れています。遠慮せず、早めに声をかけるのが正解です。
くり返さないための工夫
毎回のように血圧が下がるなら、ふだんの過ごし方を見直す価値があります。
- 中2日の体重を増やしすぎない:水分・塩分を控えめにして、除水量そのものを減らす(塩分はのどの渇きの正体の記事も参考に)
- ドライウェイトの見直しを相談:低すぎないか主治医に相談
- 降圧剤の飲み方を相談:透析日の飲むタイミングを調整できることも
- バランスのよい食事:低栄養・貧血も血圧低下に関わる
なお、透析が終わって立ち上がったときにフラッとする「起立性の低血圧」も、透析患者には起こりやすいです。立つときはゆっくり、が基本です(朝のしんどさ・血圧の話はこちらの記事に書いています)。
まとめ
- 透析中の血圧低下は、よくある症状(気合いの問題ではない)
- 原因は「水を抜くスピードが補充より速い」こと。中2日の増えすぎ・DWが低すぎる・降圧剤・透析液の温度なども関わる
- サインは、生あくび・気分の悪さ・冷や汗・動悸など
- つらくなったら我慢せず、すぐスタッフへ
- 予防は、体重を増やしすぎない・DWや薬を相談・バランスのよい食事
みなさんは、透析中に血圧が下がること、ありますか?どんなサインで気づきますか?よかったらコメントで教えてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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