第90記事

透析中に血圧が下がるのはなぜ?あの「あくび・気分の悪さ」の正体を正直に調べた話

最終更新:2026年6月22日

こんにちは、透析生活!のアグーと申します。

透析の後半になると、急にあくびが止まらなくなったり、気分が悪くなったり、冷や汗が出たり——そんな経験はありませんか。あれは、がんばりが足りないわけでも、気のせいでもありません。「透析中の血圧低下」という、よく知られた症状かもしれません。なぜ起きるのか、どう防ぐのかを正直に調べてまとめます。

この記事の内容

  1. 透析中に、血圧が下がることがある
  2. なぜ下がるのか——「水を抜くスピード」がカギ
  3. ほかにも、こんな原因がある
  4. こんな症状が「サイン」
  5. つらくなったら、すぐスタッフへ
  6. 私の場合、最初に来たのは「足が攣る」だった
  7. くり返さないための工夫
  8. まとめ

透析中に、血圧が下がることがある

血液透析では、体にたまった余分な水分を「除水」で抜いていきます。このとき血圧が下がってしまうことがあり、これを「透析中の血圧低下(透析低血圧)」と呼びます。透析でよく起こる症状の一つで、つらい思いをしている患者さんは少なくありません。

なぜ下がるのか——「水を抜くスピード」がカギ

少し仕組みの話をします。除水で血液中の水分を抜くと、その分を補うように、体の組織から血管へ水分が移動してきます。これを「リフィリング(refilling)」と言います。

ところが、水を抜くスピードが、この補充のスピードより速すぎると、血管の中の水分が足りなくなり、血圧が下がってしまいます。とくに、中2日(透析と透析の間が2日空くとき)で体重が増えすぎると、その分たくさん・速く抜く必要が出て、血圧が下がりやすくなります(中2日の体重の話はこちら)。

ほかにも、こんな原因がある

調べてみると、血圧低下の背景にはいろいろな要因がありました。

こんな症状が「サイン」

血圧が下がってくると、体はサインを出します。代表的なのがこちら。

「あくびが出てきたら血圧が下がるサイン」とよく言われます。我慢していると、さらに下がって危険なこともあります。

つらくなったら、すぐスタッフへ

一番大事なのはこれです。少しでも「おかしいな」と感じたら、我慢せずすぐにスタッフへ伝える。透析中の血圧低下は、早めに対応すれば、ベッドを倒す・除水を一時的にゆるめる・補液をするなどで対処してもらえます。

「迷惑かな」「もう少し我慢しよう」と思いがちですが、スタッフは慣れています。遠慮せず、早めに声をかけるのが正解です。

私の場合、最初に来たのは「足が攣る」だった

私も透析中に血圧が下がったことがあります。ただ、最初に出たのは、上に並べたあくびや冷や汗ではありませんでした。足が攣ったのです。

そのとき、スタッフは呼んでいません。ベッドの足元に足の裏をつけて踏ん張ると治るので、自分で対処しました。

そのあと、血圧が下がらないように何かを変えたかというと、変えていません。

くり返さないための工夫

毎回のように血圧が下がるなら、ふだんの過ごし方を見直す価値があります。

なお、透析が終わって立ち上がったときにフラッとする「起立性の低血圧」も、透析患者には起こりやすいです。立つときはゆっくり、が基本です(朝のしんどさ・血圧の話はこちらの記事に書いています)。

※この記事は当事者の視点で、一般的に知られている情報を調べてまとめたものです。血圧低下の原因や対処・薬の調整は、体調や治療内容によって人それぞれ異なります。除水量・ドライウェイト・降圧剤については、自己判断せず必ず主治医・透析施設のスタッフに相談してください。透析中につらい症状が出たら、すぐにスタッフへ伝えてください。

まとめ

みなさんは、透析中に血圧が下がること、ありますか?どんなサインで気づきますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

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書いた人:アグー

40代・血液透析の患者です。糖尿病性腎症から透析生活に入り、いまは週3回・1回4時間の透析を続けています。お金と制度のこと、体のこと、日々の本音を、当事者の目線で書いています。医療従事者ではありません。

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