塩分って何?透析患者が「のどの渇きの正体」と知って正直に調べた話
最終更新:2026年10月25日
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
透析を始めてから、いちばん多く言われた言葉が「塩分を減らしてね」でした。最初は「血圧の話かな」くらいに思っていたのですが、調べてみると、塩分は水分制限のつらさそのものに直結する、透析患者にとって地味に手ごわい相手でした。
この記事の内容
塩分(ナトリウム)って何?
塩分の正体は「ナトリウム」というミネラルです。体の水分量や血圧を調整する大事な役割があります。健康な人は、とりすぎたぶんを腎臓から尿で出して調整できますが、透析患者はそれができません。だから体にたまっていきます。
なぜ透析患者は塩分制限が必要なのか
ナトリウムには「水を引き寄せる」性質があります。塩分をとりすぎると、体は濃くなった血液を薄めようとして水分をためこみます。その結果、のどが渇いて水を飲みたくなる――これが「のどの渇きの正体」でした。
つまり、水分をがまんできない本当の原因は、意志の弱さではなく塩分だったんだ、と知って正直ほっとしました。
塩分をとりすぎるとどうなる?
塩分→のどが渇く→水を飲む、という流れがそのまま体重に出ます。
- 透析と透析の間で体重が増えすぎる
- 1回の透析で抜く水(除水)が多くなる
- 除水が多いと透析中に血圧が下がりやすい
- 長く続くと高血圧・心臓への負担・むくみ・肺に水がたまる原因にも
「水分を減らせ」とよく言われますが、その手前にある塩分を減らすほうが、結果的に水分もコントロールしやすいと納得しました。
1日の塩分の目安は?
調べたところ、透析患者の塩分の目安は1日6g未満とされていることが多いです。これは健康な人の目標とほぼ同じくらいですが、外食や加工食品が多い今の食生活だと、意識しないとあっという間にオーバーしてしまう量でした。
塩分が多い食べ物(隠れ塩分に注意)
しょっぱいものだけが塩分ではない、というのが大きな落とし穴でした。
- 麺類のスープ(ラーメン・うどんの汁を飲み干すと一気に)
- 漬物・梅干し・佃煮
- 練り物(ちくわ・はんぺん)、ハム・ソーセージ
- パン(甘くても塩分が入っている)
- しょうゆ・ソース・ドレッシングなどの調味料
塩分を減らす工夫
がまんだけだと続かないので、「減らしても満足できる工夫」が大事だと感じました。
- 汁を残す:麺類のスープは飲み干さない
- だし・酸味・香りで補う:出汁、レモンや酢、こしょう・しょうがで物足りなさをカバー
- 「かける」より「つける」:しょうゆは直接かけず小皿で少しだけ
- 加工食品を控える:練り物・インスタントは塩分が多め
もうひとつ、私がラクだと感じたのが「いつもの調味料を減塩タイプに替える」こと。味を大きく変えずに塩分を減らせるので、がまんが続かない人にも向いています。
ただ、減塩の調味料には落とし穴もあります。塩の代わりに塩化カリウムを使っているものがあるんです。
たとえば減塩の塩「やさしお」(味の素)は、原材料が塩化カリウムで、100gあたりカリウムが27.3g。カリウムを制限されている人は、使う前に医師や栄養士に相談が必要です。
透析をしているとカリウムも制限されるので、減塩タイプに替えるときは、原材料に「塩化カリウム」がないか一度見てみてください。下で紹介しているキッコーマンの減塩しょうゆは、原材料に塩化カリウムは入っていません。
カリウムまで減らした調味料もあります。減塩食品の専門店「無塩ドットコム」の「塩ぬき屋 50%減塩だしつゆ」は、塩分50%カットに加えて、リン50%・カリウム70%カットです。
※数字・原材料は味の素・キッコーマン・無塩ドットコムの公式サイト(2026年10月時点)より。
※以下は楽天アフィリエイト・もしもアフィリエイトによる広告(PR)です。減塩調味料の一例として紹介します。
いつでも新鮮 味わいリッチ減塩しょうゆ(塩分40%カット)450ml×2個セット【キッコーマン】
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無塩ドットコムを見る →透析患者に役立つグッズは、「あると助かるもの」まとめ記事でも紹介しています。
私の場合——最初にやめたのはラーメン
塩分を減らそうとして私が最初にやめたのは、ラーメンでした。
逆に「これも塩分が多いのか」と意外だったのが、加工肉です。しょっぱいものだとは思っていませんでした。
そして、塩分を減らしてどうだったか。のどの渇きは、実際に減りました。
カリウム・リンとの違い
- 塩分(ナトリウム):水を引き寄せる。とりすぎると体重増加・血圧・心臓の負担
- カリウム:生野菜・果物に多い。たまるとすぐ不整脈・心停止のリスク
- リン:たんぱく質に多い。たまると将来の骨・血管リスク
同じ「ためこむと困るもの」でも、塩分は「水分・体重」、カリウムは「短期の命」、リンは「将来の体」と、出てくる場所が違うのがおもしろいところでした。
まとめ
- 塩分(ナトリウム)は水分量と血圧を調整するミネラル
- 透析患者は尿で出せず、とりすぎると水をためこむ
- のどの渇き・体重増加の本当の原因は塩分だった
- 目安は1日6g未満。隠れ塩分(麺の汁・加工食品)に注意
- だし・酸味・香りで補えば、減らしても満足できる
「水分をがまんしなきゃ」と思うとつらいですが、「塩分を減らせば自然とのどが渇かない」と考え方を変えると、少し気がラクになりました。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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