夏、体重の増えが少ないのは「優秀」だから?透析患者が「夏痩せとドライウェイト」を正直に調べた話
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
透析患者の毎日は「今日は何キロ増えたか」との勝負です。増えが少ない日は、正直ちょっと誇らしい。「優秀ですね」なんて言われたら、なおさらです。
でも先日、夏の低栄養について調べていたとき、気になることを知りました。夏の「増えが少ない」には、喜んでいい場合と、危ない場合があるというのです。今回はその話を、正直に調べてまとめます。
ドライウェイトの基本は、前に書きました
ドライウェイト(体の余分な水分を抜いた目標体重。透析ではここまで除水する)の基本——どうやって決まるのか、高すぎ・低すぎだとどうなるのか——は、以前くわしく書きました。「そもそもドライウェイトって何?」という方は、まずこちらからどうぞ。
今回はその続きで、「夏」とドライウェイトの話です。
夏、体重の増えが少なくなる「2つの理由」
夏は体重の増えが少なくなりがちです。ただ、調べてみると理由は1つではありませんでした。
- 理由①:汗——かいた汗のぶん、水分が体の外へ出ている。私も汗をかきやすい体質なので、夏はこの影響を感じます。これは自然なこと
- 理由②:夏痩せ——夏バテで食欲が落ち、食べる量が減って、筋肉や脂肪そのものが減っている。以前書いた「夏の低栄養」の話です
①なら問題は少ない。危ないのは②です。見た目はどちらも「増えが少ない」なので、区別がつきにくいんです。
夏痩せに気づかないと、何が起きるか
ここが今回一番伝えたいところです。
夏痩せで体そのものが軽くなっているのに、ドライウェイトが前のままだったとします。すると透析では「まだ水が残っている」とみなして、いつもどおり除水されます。その結果、体に必要な水分まで引かれて、脱水気味になる可能性があります。透析後半の血圧低下、こむら返り、透析後のぐったり——あの不調につながることもあるそうです。
もっとも、施設は体重の数字だけを見ているわけではありません。透析中に血液内の水分状態をチェックする仕組み(血液量の変化を見るモニターや採血のデータ)があり、引きすぎになっていないかはそこでも確認できます。すぐに危険というわけではない。ただ、「増えが少ない=優秀」と思い込んでいると、体が痩せて出しているサインを自分が見逃す、ということは起こり得るわけです。
だから夏に痩せてきたら、ドライウェイトの「見直し」の相談が必要になります。ドライウェイトは一度決めたら終わりではなく、体に合わせて動かすもの。私自身、体重が大きく変わったときにドライウェイトも変わって、透析後の楽さが全然違った経験があります(くわしくは上で紹介した記事に書きました)。
汗か、夏痩せか。見分けるヒント
調べてわかった、自分でできるチェックはこんな感じでした。
- 食欲と食事量:いつもどおり食べられているのに増えが少ない→汗の可能性が高い。食欲が落ちている・麺だけで済ませている→夏痩せを疑う
- 透析日以外も体重を測る:毎日の体重の動きを見ると、水分の増減と「本当の痩せ」の区別がつきやすい
- 体調のサイン:透析後半がいつもよりきつい、家でも血圧が低め、だるさが続く——引きすぎのサインかもしれない
私たちにできること
- 体の変化を伝える:「最近食べられていない」「よく汗をかく」「透析後半にきつくなる」——こうした情報は、先生がドライウェイトを見直す大事な材料になる
- 自己判断しない:「増えが少ないから今日はたくさん飲んでいい」でも「引きすぎがつらいから勝手に残す」でもなく、まず施設に相談する
患者側ができるのは、正しい材料を渡すこと。設定を決めるのは先生ですが、材料がなければ見直しも始まりません。
まとめ
- 夏の「体重の増えが少ない」には2種類ある。汗なら自然、夏痩せなら危険信号
- 夏痩せなのにドライウェイトが前のままだと、除水しすぎで脱水気味になる可能性がある。血圧低下・こむら返り・ぐったりにつながることも
- 施設は体重だけでなく、透析中の血液内の水分チェック(モニターや採血)でも引きすぎを確認している
- 見分けるヒントは、食欲・毎日の体重測定・透析中と自宅での体調サイン
- 「食べられていない」「汗をかく」「後半きつい」は遠慮せず施設に伝える。それが見直しの材料になる
- ドライウェイトの基本(決め方・高すぎ低すぎのリスク)は第18記事で
体重の増えに一喜一憂する毎日は変わりませんが、夏は「少ない=優秀」と単純に喜べない季節でもあります。「最近ちょっと変だな」があったら、次の透析で先生やスタッフさんに話してみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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