ビタミンって透析患者はどうなの?「抜けるものと溜まるもの」を正直に調べた話
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
亜鉛・カルニチンと「透析で抜けて足りなくなるもの」を調べてきて、そういえばビタミンはどうなんだろう、と気になりました。正直、私はこれまでビタミンのことを深く考えたことがありませんでした。でも調べてみると、透析患者のビタミンには「抜けて足りなくなるもの」と「溜まって多すぎになるもの」の両方があると知って、これも奥が深いなと驚きました。
抜けるビタミン(水溶性)
ビタミンB群(B1・B2・B6・B12など)やビタミンC、葉酸は「水溶性ビタミン」と呼ばれ、水に溶けやすい性質があります。この性質が透析患者には不利に働きます。
- 透析で抜ける:水に溶けやすいので、透析のときに血液から一緒に抜けていく
- カリウム制限で流れる:カリウムを減らすために野菜を「茹でこぼす」「水にさらす」と、水溶性ビタミンもカリウムと一緒に流れ出てしまう
- たんぱく質制限で減る:ビタミンB群が多い肉・魚・卵を控えると、摂取量も減る
これは意外でした。カリウムを下げるためにやっている「茹でこぼし」が、同時にビタミンまで流していたとは。透析患者の食事管理は、あちこちがつながっているんだと改めて感じました。
足りないと何が困る?
不足しやすいビタミンには、それぞれ大事な役割があります。
- ビタミンB1:エネルギーを作り、神経の働きを支える
- 葉酸・B6・B12:赤血球づくりに関わり、不足は貧血の一因に。動脈硬化を防ぐ働きもあるとされる
- ビタミンC:皮膚や血管を保つ。ただし後で書くように「摂りすぎ」にも注意
研究では、水溶性ビタミンを補っている透析患者の方が、そうでない人より予後が良かったという報告もあるそうです。だから透析患者向けに、カリウムやリンを抑えた「水溶性マルチビタミン」のような補助食品も市販されています。
逆に「溜まる」ビタミンもある
ここが今回いちばん「なるほど」と思ったところです。すべてのビタミンが足りなくなるわけではありません。脂溶性ビタミン(A・D・E・Kなど)は水に溶けにくいので透析で抜けず、むしろ溜まりやすいのです。
- ビタミンA:透析で抜けないため過剰になりやすい。摂りすぎると高カルシウム血症の原因になることも
- ビタミンC(水溶性だが注意):健康な人と同じ量を飲むと透析患者には多すぎることがあり、摂りすぎると体内でシュウ酸に変わって結石などのリスクになる
つまりビタミンも、リンやカリウムと同じで「多すぎても少なすぎてもダメ」。しかも種類によって「抜ける/溜まる」が逆なので、まとめて『ビタミン=体にいい』で片付けられないのが透析患者の難しさでした。
じゃあ、どうすればいい?
調べてわかった現実的な結論はこうです。
- 基本は食事から。野菜を茹でこぼすときは、水にさらしすぎない工夫でビタミンの流出を少し減らせる
- 市販のビタミン剤・サプリは自己判断で飲まない。とくに「マルチビタミン」は脂溶性ビタミンAが入っていることが多く、透析患者には溜まって逆効果になることがある
- 飲むなら「透析患者向け(水溶性中心)」のものを、必ず主治医・管理栄養士に相談してから
「体にいいから」と市販のマルチビタミンを飲むのが、透析患者にとってはむしろ危ないことがある——これは知っておいてよかったです。
まとめ
- 水溶性ビタミン(B群・C・葉酸)は透析で抜け、茹でこぼしでも流れ、不足しやすい
- 不足は貧血や神経・エネルギーの不調に関わる
- 逆に脂溶性ビタミンA は透析で抜けず溜まりやすく、過剰に注意
- ビタミンCも摂りすぎるとシュウ酸・結石のリスク。多すぎも少なすぎもダメ
- 市販マルチビタミンの自己判断はNG。透析患者向けを、医師・管理栄養士に相談して選ぶ
ビタミンと聞くと「とりあえず体にいいもの」と思っていましたが、透析患者にとっては抜けるものと溜まるものがあって、種類の見極めが大事でした。正直、自分も今回初めて知ったことばかりです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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