中東情勢で透析はどうなる?医療費・材料への影響を正直に調べた話
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
今回は中東情勢と透析の話です。
ナフサや透析材料についての記事を書いているうちに、「そもそも中東情勢が透析にどう関係してくるんだろう?」と気になってきました。ニュースでは原油や中東の話をよく聞きますが、透析患者の自分にどうつながるのか。気になったので調べてみました。
先に言っておくと、今のところ透析に直接の影響が出ている、という話ではありません。不安を煽る記事ではなく、「気になったから調べた」という記事です。
中東情勢で今、何が起きている?
2026年に入って中東情勢が緊迫し、原油の供給に不安が出ています。
調べてわかったのですが、日本は原油の9割以上を中東に頼っています。石油の備蓄は約8ヶ月分あるとされていますが、中東からの輸入が滞ると、原油やそこから作られる製品の価格・供給に影響が出ます。
なぜ透析患者に関係あるのか
第57記事・第60記事・第61記事でも書きましたが、透析に使うダイアライザーや血液回路は、石油由来のプラスチック(ナフサが原料)でできています。
そして調べて驚いたのですが、日本はナフサの約74%を中東に依存していて、しかもナフサには国家備蓄の制度がなく、民間の在庫は約20日分しかないとのこと。原油より、むしろナフサの方が供給は薄いようです。
つまり中東情勢→原油・ナフサ→透析材料、という形で、遠いニュースが透析につながっている、ということになります。
📄 関連記事:もし透析の材料がなくなったら。透析患者が正直に考えた話医療費は変わる?
ここが一番気になるところだと思います。整理すると、こうです。
【すぐには変わらない】
透析患者の自己負担は、特定疾病療養受療証で月1万円(高所得者2万円)に法律で抑えられています。中東情勢で原油が上がっても、この上限額はすぐには変わりません。
【じわじわ来る可能性はある】
医療費全体が上がれば、健康保険料に反映されることはあります。また、高額療養費制度は2026年8月・2027年8月にすでに見直しが予定されていて(第34記事)、医療費が上がればこうした制度がさらに厳しくなる可能性もゼロではありません。
患者にできることはあるのか
正直、ほとんどありません。原油やナフサの調達、材料の確保は、国やメーカー、施設が対応するものです。
ただ、今のところ材料が足りないとか、透析が受けられないという事態にはなっていません。何も決まっていない段階で過度に不安になっても、生活が苦しくなるだけです。
私は、こういう話は「知らないより知っておく」くらいの距離感がちょうどいいと思っています。知った上で、今日の透析をちゃんと受ける。それが一番だと考えています。
まとめ
- 中東情勢で原油・ナフサの供給に不安が出ている
- 日本は原油の9割超、ナフサの約74%を中東に依存
- 透析材料(ダイアライザー・血液回路)はナフサ由来なので無関係ではない
- ただし自己負担額はすぐには変わらない(制度で守られている)
- 保険料・制度には間接的に影響しうる
- 今のところ透析に直接の影響は出ていない。過度に恐れる必要はない
遠い中東のニュースが、めぐりめぐって透析につながっている。調べてみて、その流れがわかりました。不安になりすぎず、でも知っておく。そんな気持ちで見ていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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