第85記事

透析患者が夏の水分制限を乗り切る7つの工夫〜2026年の猛暑を前に、正直にまとめます〜

こんにちは、透析生活!のアグーと申します。

今回は「夏の水分制限の乗り切り方」についてお話しします。

毎年やってくる夏。年々暑さが厳しくなっていて、2026年の夏も例年以上になりそうです。透析患者にとって夏は、「暑くて飲みたいのに、飲めない」といういちばんつらい季節。以前、夏がしんどい理由を書きましたが、今回はその先——じゃあ実際どう乗り切るのかを、調べたことと私の工夫を合わせて正直にまとめます。

まず、なぜ透析患者の夏は危ないのか

透析患者は、余分な水分を尿として出せません。だから飲みすぎると体に水分がたまり、体重増加・血圧上昇・むくみ、ひどいと心不全や肺水腫につながります。

一方で、夏は熱中症のリスクも高い。体温調節が難しく、こまめに水分も摂れないからです。「飲みすぎてもダメ、脱水でもダメ」という、細い綱渡りなんです。だからこそ、ただ我慢するのではなく、賢く乗り切る工夫が大事になります。

工夫① 氷を上手に使う

のどが渇いたとき、ごくごく飲む代わりに氷を一個、口の中でなめる。これがけっこう効きます。氷1個の水分はだいたい20mlほど。少ない水分で、口の渇きをしっかりしのげます。「飲んだ」満足感のわりに、水分量を抑えられるのがいいところです。

工夫② 小さいペットボトルで「一口の量」を減らす

私が実際にやっているのは、小さいサイズのペットボトルを使うことです。口が小さく容量も少ないペットボトルだと、一口で入ってくる量が自然と少なくなります。

同じ「一口飲んだ」でも、大きいペットボトルやコップでがぶっと飲むのにくらべて、入る水分をぐっと抑えられる。これだけで、一日の総量がだいぶ変わってきます。

夏は特にのどが渇いて、つい大きく飲みたくなります。だからこそ、一口の量が少なくなる小さいペットボトルは、夏でも——むしろ夏こそ役立ちます。「飲んだ」という満足感は残しつつ、量だけセーブできるのがいいところです。冷やしすぎず、少しずつ飲むのと組み合わせると、さらに効果的です。

工夫③ 塩辛いもの・甘いものを控える=そもそも渇かせない

これが地味にいちばん効くかもしれません。塩分の多い食事は、のどを渇かせます。渇くから飲みたくなる。つまり、塩分を控えれば「飲みたい気持ち」自体が減るんです。

夏に汗をかくと「塩分も摂らなきゃ」と思いがちですが、透析患者の場合、普通に過ごすぶんには塩分補給は基本いりません(汗で出る塩分はそれほど多くなく、もともと塩分は控える側だからです)。甘い飲み物も同じく渇きのもとなので、控えめに。

※ただし、炎天下で激しく動くなど大量に汗をかく場合は別なので、塩分・水分の摂り方は必ず主治医に相談してください。

工夫④ 飲むなら「麦茶」が便利

水分を摂るなら、私は麦茶をよく選びます。麦茶は他のお茶よりカリウムやリンが少なめで、透析患者にとって比較的安心です。スポーツドリンクは塩分も糖分も多いので、がぶ飲みは避けたほうがいいと教わりました。

工夫⑤ 「飲んで涼む」以外の方法で体を冷やす

暑さ対策=水分、と思いがちですが、飲む以外にも涼む方法はあります。エアコンは我慢しない。保冷剤や冷たいタオルで首・わきを冷やす。外出は朝や夕方の涼しい時間に。こうやって体の外から熱を逃がせば、むやみに飲まずに暑さをしのげます。

工夫⑥ こまめに体重をチェックする

夏は汗をかく日とかかない日で、水分の出入りが変わります。家でこまめに体重を量ると、「今日は飲みすぎたかな」が早めにわかります。私は汗をたくさんかいた日は、透析の除水量が少し楽になることもありました。体重という「数字」を味方にすると、感覚だけより安心です。

工夫⑦ 「飲みたいタイミング」にちゃんと使う

我慢ばかりだと続きません。私は透析後に薬を飲むので、その水を「いちばんのどが渇いたタイミング」に合わせて飲むようにしています。どうせ飲む水なら、いちばんおいしく感じる瞬間に使う。小さなことですが、こういう「飲める瞬間」を大事にすると、気持ちがずいぶん楽になります。

大事なこと(自己判断はしない)

ひとつだけ、強くお伝えしたいことがあります。

「汗をかいたから」「暑いから」と、自分の判断で水分や塩分をたくさん摂るのは危険です。適量は人それぞれで、体調やドライウェイトによっても変わります。夏の水分の摂り方は、必ず主治医や管理栄養士に相談して決めてください。この記事はあくまで、私の工夫と調べたことの共有です。

まとめ

暑い夏は、透析患者にとって本当にしんどい季節です。でも、ちょっとした工夫で少しだけ楽になります。今年の夏も、無理せず一緒に乗り切りましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

この記事は透析患者本人が調べた内容・体験です。医療アドバイスではありません。夏の水分・塩分の摂り方は体調やドライウェイトによって異なるため、必ず担当医・透析施設・管理栄養士にご確認ください。

📖 私の体験を1冊にまとめました

透析生活!透析患者のリアルな話〜当事者が正直に話します〜

Kindle版(¥499)で読む →

📝 noteでも透析生活の情報を発信中

noteをフォローする →
← 記事一覧に戻る