第79記事

貧血って何?透析患者が「だるさ・息切れの正体」と知って正直に調べた話

こんにちは、透析生活!のアグーと申します。

今回は「貧血」についてお話しします。

透析患者にとって貧血は、毎月の血液検査で必ず見ている数字のひとつです。ヘモグロビン(Hb)という値で、透析のたびに気にしている人も多いと思います。「なんだか最近だるい」「階段で息が切れる」——その正体が貧血だった、ということは珍しくありません。今回は、なぜ透析患者は貧血になりやすいのかを、正直に調べてまとめました。

貧血って何?

貧血とは、血液の中の「ヘモグロビン」が少なくなった状態のことです。ヘモグロビンは赤血球の中にあって、肺で受け取った酸素を全身に運ぶ役割をしています。

これが減ると、体のすみずみに酸素が届きにくくなります。だから、だるさや息切れといった症状が出てくるわけです。「血が薄くなる」とよく言いますが、まさに酸素を運ぶ力が落ちた状態です。

なぜ腎臓が悪いと貧血になるの?(腎性貧血)

ここが、調べていていちばん「なるほど」と思ったところです。貧血というと「鉄が足りない」イメージがありますが、透析患者の貧血は少し事情が違います。

赤血球は骨髄(骨の中)で作られます。その「赤血球を作りなさい」という指令を出すホルモンが、エリスロポエチン(EPO)です。そして、このEPOを作っているのが——腎臓なのです。

つまり、腎臓が悪くなるとEPOが十分に作られなくなり、骨髄に指令が届かず、赤血球が作られにくくなる。これが「腎性貧血」と呼ばれる、透析患者の貧血の正体でした。

さらに、透析のたびに回路にわずかに血液が残ること、鉄が不足しやすいこと、食事制限による栄養面なども重なって、貧血になりやすい条件がそろってしまうのです。

どんな症状が出る?

貧血が進むと、こんな症状が出ると言われています。

やっかいなのは、貧血はゆっくり進むことが多く、体が慣れてしまって自分では気づきにくいことです。「年のせいかな」「疲れがたまってるだけ」と思っているうちに、実は貧血が進んでいた、ということもあります。だからこそ、毎月の血液検査で数字を確認することが大事なんだと、改めて思いました。

治療:ESA注射と鉄剤(調べてわかったこと)

腎性貧血の治療の柱は、足りなくなったEPOを薬で補うことです。

ESA(赤血球をつくるよう促す注射)を、透析のときに合わせて投与するのが一般的です。透析患者の多くが、この治療を受けています。最近は「HIF-PH阻害薬」という飲み薬のタイプも登場していて、選択肢が増えていると知りました。

もうひとつ大事なのがです。赤血球の材料が鉄なので、鉄が足りないとESAを使っても効きが悪くなります。そのため、鉄剤(点滴や飲み薬)で鉄を補うことも多いそうです。検査では、ヘモグロビンだけでなく「フェリチン」など鉄の状態を見る項目もチェックされます。

目標のヘモグロビン値はどれくらい?

調べてみると、透析患者のヘモグロビンは「高ければいい」というものではありませんでした。

低すぎると酸素が運べず症状が出ますが、逆に高くしすぎると血液が固まりやすくなり、血栓のリスクが上がると言われています。だから、おおよそ10〜12g/dL前後を目標に、高すぎず低すぎずの範囲で管理するのが一般的だそうです(具体的な目標値は人によって違います)。

毎月の採血で値を見ながら、ESAや鉄の量を細かく調整しているわけですね。あの採血には、こういう意味があったのかと納得しました。

自分でできること

治療は医療側が中心ですが、自分でできることもあります。

貧血は、自分の感覚だけでは気づきにくい分、数字と症状の両方で見ていくのが大事だと感じました。

まとめ

「だるい」「息が切れる」は、頑張りが足りないせいでも、気のせいでもなく、体からのサインかもしれません。調べてみて、毎月の採血で貧血の数字を見ている意味が、よくわかりました。同じように疲れやすさを感じている方の参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

この記事は透析患者本人が調べた内容です。医療アドバイスではありません。食事・薬・検査値に関することは必ず担当医・透析施設・管理栄養士にご確認ください。

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