貧血って何?透析患者が「だるさ・息切れの正体」と知って正直に調べた話
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
今回は「貧血」についてお話しします。
透析患者にとって貧血は、毎月の血液検査で必ず見ている数字のひとつです。ヘモグロビン(Hb)という値で、透析のたびに気にしている人も多いと思います。「なんだか最近だるい」「階段で息が切れる」——その正体が貧血だった、ということは珍しくありません。今回は、なぜ透析患者は貧血になりやすいのかを、正直に調べてまとめました。
貧血って何?
貧血とは、血液の中の「ヘモグロビン」が少なくなった状態のことです。ヘモグロビンは赤血球の中にあって、肺で受け取った酸素を全身に運ぶ役割をしています。
これが減ると、体のすみずみに酸素が届きにくくなります。だから、だるさや息切れといった症状が出てくるわけです。「血が薄くなる」とよく言いますが、まさに酸素を運ぶ力が落ちた状態です。
なぜ腎臓が悪いと貧血になるの?(腎性貧血)
ここが、調べていていちばん「なるほど」と思ったところです。貧血というと「鉄が足りない」イメージがありますが、透析患者の貧血は少し事情が違います。
赤血球は骨髄(骨の中)で作られます。その「赤血球を作りなさい」という指令を出すホルモンが、エリスロポエチン(EPO)です。そして、このEPOを作っているのが——腎臓なのです。
つまり、腎臓が悪くなるとEPOが十分に作られなくなり、骨髄に指令が届かず、赤血球が作られにくくなる。これが「腎性貧血」と呼ばれる、透析患者の貧血の正体でした。
さらに、透析のたびに回路にわずかに血液が残ること、鉄が不足しやすいこと、食事制限による栄養面なども重なって、貧血になりやすい条件がそろってしまうのです。
どんな症状が出る?
貧血が進むと、こんな症状が出ると言われています。
- 体のだるさ・疲れやすさ
- 動いたときの息切れ・動悸
- めまい・立ちくらみ
- 顔色が悪い・頭痛・集中力の低下
やっかいなのは、貧血はゆっくり進むことが多く、体が慣れてしまって自分では気づきにくいことです。「年のせいかな」「疲れがたまってるだけ」と思っているうちに、実は貧血が進んでいた、ということもあります。だからこそ、毎月の血液検査で数字を確認することが大事なんだと、改めて思いました。
治療:ESA注射と鉄剤(調べてわかったこと)
腎性貧血の治療の柱は、足りなくなったEPOを薬で補うことです。
ESA(赤血球をつくるよう促す注射)を、透析のときに合わせて投与するのが一般的です。透析患者の多くが、この治療を受けています。最近は「HIF-PH阻害薬」という飲み薬のタイプも登場していて、選択肢が増えていると知りました。
もうひとつ大事なのが鉄です。赤血球の材料が鉄なので、鉄が足りないとESAを使っても効きが悪くなります。そのため、鉄剤(点滴や飲み薬)で鉄を補うことも多いそうです。検査では、ヘモグロビンだけでなく「フェリチン」など鉄の状態を見る項目もチェックされます。
目標のヘモグロビン値はどれくらい?
調べてみると、透析患者のヘモグロビンは「高ければいい」というものではありませんでした。
低すぎると酸素が運べず症状が出ますが、逆に高くしすぎると血液が固まりやすくなり、血栓のリスクが上がると言われています。だから、おおよそ10〜12g/dL前後を目標に、高すぎず低すぎずの範囲で管理するのが一般的だそうです(具体的な目標値は人によって違います)。
毎月の採血で値を見ながら、ESAや鉄の量を細かく調整しているわけですね。あの採血には、こういう意味があったのかと納得しました。
自分でできること
治療は医療側が中心ですが、自分でできることもあります。
- 鉄やたんぱく質を含む食事を、透析の食事制限の範囲でバランスよくとる
- 処方された薬(ESA・鉄剤など)をきちんと続ける
- 「だるい」「息切れする」を放置せず、採血の値とあわせて医療者に伝える
貧血は、自分の感覚だけでは気づきにくい分、数字と症状の両方で見ていくのが大事だと感じました。
まとめ
- 透析患者の貧血は、腎臓で作られるホルモン「EPO」が減って起こる「腎性貧血」
- だるさ・息切れ・めまいなどが出るが、ゆっくり進むので気づきにくい
- 治療はESA(注射)やHIF-PH阻害薬(飲み薬)、不足しがちな鉄を補う鉄剤
- ヘモグロビンは高すぎても低すぎてもダメ。10〜12g/dL前後で管理
- 毎月の採血で数字を確認することが、何より大事
「だるい」「息が切れる」は、頑張りが足りないせいでも、気のせいでもなく、体からのサインかもしれません。調べてみて、毎月の採血で貧血の数字を見ている意味が、よくわかりました。同じように疲れやすさを感じている方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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