第36記事

透析患者の歯科治療のリスクの話〜歯医者で「えー」と言われた体験〜

最終更新:2026年5月4日

※この記事は私個人の体験と調査をもとにしています。歯科治療の判断は必ず担当医・歯科医にご相談ください。

この記事の内容

  1. はじめに
  2. 体験:歯医者で「えー」と言われた話
  3. 透析患者の歯科治療には4つのリスク
  4. 歯医者では、あの1万円は使えません
  5. 安心して歯科治療を受ける6ステップ
  6. まとめ

はじめに

こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
今回は透析患者の歯科治療のリスクについてお話しします。

透析になると、歯医者に行くのも気が重くなることがあります。私の体験から、リスクと安心して受ける方法をまとめます。

体験:歯医者で「えー」と言われた話

歯茎が痛み、約5年ぶりに歯医者へ。問診票に「慢性腎臓病」と記入。診察で「透析、受けてますか?」と聞かれ「はい」と答えると、

「えー…」

その日は歯を削る程度で終了。避けられている空気感がありました。ショックでしたが、調べたら医学的な理由がありました。

透析患者の歯科治療には4つのリスク

・出血が止まりにくい:抗凝固剤の影響で止血に時間がかかる
・感染リスクが高い:免疫低下で感染性心内膜炎やシャント感染の危険
・薬の選択に制限:鎮痛剤・抗生物質で腎臓に負担がかかるものは使えない
・体力・体勢の問題:長時間の処置がしんどい、シャント側の圧迫NG

「えー」は嫌がられたのではなく、慎重にならざるを得ない反応だったのかも。

歯医者では、あの1万円は使えません

調べていて気づきました。透析患者が持っている「特定疾病療養受療証」は、歯科治療には使えません。

協会けんぽの説明では、対象になるのは「人工腎臓を実施している慢性腎不全」の治療です。歯科医院での治療は特定疾病に関する治療ではないため、この特例の対象外になります。

東京都のマル都医療券も同じで、助成の対象は「人工透析に係る」費用です。

安心して歯科治療を受ける6ステップ

・主治医に相談:紹介状(診療情報提供書)をもらう
・お薬手帳を持参:薬の競合を避ける
・透析の翌日に予約:抗凝固剤の影響を減らす
・大学病院の歯科口腔外科や有病者歯科を選ぶ:透析患者対応に慣れている
・口頭でも「透析患者です」と伝える:事前準備の時間を作ってもらう
・予防が最強:歯磨き・フロス・定期検診で治療の必要をなくす

まとめ

・透析患者の歯科治療リスクは出血・感染・薬・体力の4つ
・「えー」は嫌がられたのではなく慎重さの表れ
・安心ルートは主治医→紹介状→大学病院系歯科→透析翌日
・そして何より予防が最強

私もこれからは主治医経由で歯科を紹介してもらおうと思います。同じく悩んでいる透析患者さんの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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書いた人:アグー

40代・血液透析の患者です。糖尿病性腎症から透析生活に入り、いまは週3回・1回4時間の透析を続けています。お金と制度のこと、体のこと、日々の本音を、当事者の目線で書いています。医療従事者ではありません。

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