透析と透析の間の体重、何キロ増えていいの?
最終更新:2026年9月13日
※この記事は透析患者の当事者が書いています。医療従事者ではありません。医療上の判断は必ず担当医・看護師にご確認ください。
この記事の内容
はじめに
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
今回は透析と透析の間の体重増加についてお話しします。
毎朝体重計に乗るたびに気になる数字があります。「今日何キロ増えた?」それが透析患者の日常です。
なぜ体重が増えるのか
腎臓の機能が低下しているため、飲んだ水分が体にたまっていきます。透析と透析の間、食事や水分をとるたびに体重は少しずつ増えていく。
何キロまでならいいの?
目安はドライウェイトの3〜5%以内とよく言われます。
ドライウェイトが80kgの人なら、1日空く日は約2.4kg、2日空く週末は約4kgが目安になります。
ただ、担当の技師さんから「この基準は体重が多い人には余裕があるが、体重が少ない人にはそのまま当てはまらないのでは」という個人的な意見を聞いたことがあります。一つの見方として頭の片隅に置いておく程度ですが、いずれにせよ自分の上限は担当医や看護師に直接確認するのがいちばんです。
5%の根拠は、生命予後でした
日本透析医学会の「慢性透析患者の食事療法基準」に、根拠が書いてありました。
「体重減少率が7%を上回ると生命予後が悪化する」。体重60kgの人なら、中2日で4.2kg、1日あたり1.4kgにあたるそうです。
さらに、「透析量での補正のみでは体重減少率5%の増加から生命予後が悪化する傾向がみられる」とありました。
よく言われる「3〜5%まで」の5%は、ここから来ています。
そして、その先にこう続いていました。「5%を超えたところからは透析時間の延長など透析量を増やす工夫が」必要になる、と。
増えすぎたら我慢を増やす、ではなく、透析のほうを増やすという考え方もあるということです。担当医に相談する材料になると思います。
増えすぎるとどうなるのか
除水量が増えて、透析中に血圧が下がる・足がつる・透析後にぐったりする、といったことが起きやすくなります。「透析後しんどい」は除水しすぎが原因のことが多いです。
増えなかった週に、心配されました
インフルエンザBにかかった週がありました。食欲が落ちて、その週は体重がほとんど増えなかった。
透析に行ったら、スタッフさんに「なんかあった?」と聞かれました。風邪を引いて食欲が落ちて、と答えたら「そっか」と。
増えていない日は褒められるものだと、どこかで思っていました。でも聞かれたのは「なんかあった?」でした。
日本透析医学会の維持血液透析ガイドラインには、透析の間の体重増加が体重の2%以下でも6%以上でも予後が不良とあります。少ないほうがいい、ではなかった。
増えない日が続いているとしたら、我慢がうまくいっているんじゃなくて、食べられていないのかもしれない。あの日、そっち側で心配されるんだと知りました。
管理が難しいのは週末
2日空く週末がいちばん管理が難しい。外食で塩分が上がり、のどが渇いて水分を多く飲んでしまう。その積み重ねが体重に出てきます。
「水分量を控えて」と言われたけれど
体重が増えていた日に、「水分量を控えて」と言われたことがあります。
言われた通り、次の透析まで飲み物を減らしました。のどが渇いても飲まない。あれがいちばんきつい。
ただ、同じガイドラインには、医療スタッフに向けたこんな一文があります。
「食塩制限を行わないで飲水制限を勧めることは厳に慎んでいただきたい」
水を我慢させるより先に、まず塩を減らすほうだ、ということです。塩が8.2gたまると、体に1リットルの水がたまる計算になるとも書かれています。のどが渇くのは、その結果のほう。
我慢する場所が違っていたのかもしれない、と思いました。
言われたことをやらない、という話ではないです。ただ、水を減らすだけでうまくいかないときは、塩のほうも一緒に相談してみる手があると思います。
意識していること
・塩分を控える(のどの渇きが自然に落ち着く)
・外出中や車の運転中はペットボトルを持つが、小さいサイズにしている
完璧にできているわけではないですが、意識するとしないとでは差があります。
まとめ
体重管理は毎日の積み重ねです。増えすぎれば透析がしんどくなる。管理できれば透析が楽になる。同じように悩んでいる透析患者の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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