危険!骨と脳に溜まるアルミニウム〜残っている原因は1つ〜
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
今回は、アルミニウムの話です。
前回、市販薬の記事を書きました。箱の裏に「透析療法を受けている人は使用しないこと」と書かれている薬がある、という話です。
理由はアルミニウムでした。腎臓から出ていくものなので、透析では出しきれない。溜まる先は、骨と、脳です。
溜まるとどうなるのか。前回はそこを書きませんでした。今回はその話です。
先に書いておきます。いまは、ぐっと減っています。減った理由のほうが、この記事では大事な話です。
骨に溜まると、どうなるか
アルミニウム骨症と呼ばれます。
骨が弱くなって、折れやすくなります。骨が痛む。筋力も落ちる。骨がやわらかくなる骨軟化症になることもあります。
透析の骨の話というと、リンとカルシウムの話(第98記事)が思い浮かぶと思います。あれとは別の道筋です。アルミニウムそのものが、骨の作り直しを邪魔してしまいます。
脳に溜まると、どうなるか
アルミニウム脳症、または透析脳症と呼ばれます。
最初に出るのは、言葉の症状だとされています。うまく話せない、言葉が出てこない。そこから、体の動きがおかしくなる、けいれんが起きる、物事の理解が落ちる、と続きます。
正直に書くと、重いものです。
ただし、これは透析をしていれば起きる、という話ではありません。アルミニウムが体に入り続けた場合の話です。
原因は、2つあった
そのアルミニウムは、どこから入ってくるのか。大きく2つでした。
ひとつは、透析に使う水。もうひとつは、アルミニウムを含む薬。
昔は、この両方から入っていました。
水のほうは、もう対策されている
透析には、たくさんの水を使います。もとは水道水ですが、そのままは使いません。
日本透析医学会には、その水の基準があります。アルミニウムもその中に入っています。
透析に使う水のアルミニウムの基準は、水道水の基準の20分の1です。水道水より厳しいほうが、透析の水ということです。
水の話は、2度聞いていた
私は、前の病院でその部屋を見たことがあります。
機械の部屋があり、スタッフの方から、透析用の水のポンプがあるのだと軽く説明を受けました。
そのとき、ポンプの膜が壊れているとも聞きました。ただ、そこまで緊急ではなく、後日メンテナンスをする、という話でした。
今回、あの膜が何だったのかを調べました。
透析用の水を作る装置は、機械がいくつも並んでいます。水道水から塩素などを取り、最後に逆浸透膜(RO膜)という膜へ、ポンプで水を押し込んで通します。ここでほとんどの不純物が落ちます。
スタッフの方が言っていた「ポンプ」と「膜」は、この部分だと思います。
もうひとつ、思い出したことがあります。
以前、旅行透析でお世話になった施設では、「うちは水にこだわっている」と説明を受けました。
そのときの私は、水のことを何も知りません。「へぇー」という反応をしてしまいました。
いま思えば、あれは大事なことを言ってくれていたのだと思います。
今のクリニックでは、その部屋を見ていません。ただ、透析をする施設には必ず水を作る装置があります。見えていないだけです。
あの部屋が、原因の片方を消してくれていた。そういうことになります。
残っているのは、自分で飲む薬のほう
水のほうは、施設が管理してくれています。私たちが何かする場面はありません。
残っているのは、もう片方です。自分で買って、自分で飲む薬。
前回書いた、胃薬に多いアルミニウムです。スクラルファート、アルジオキサ、合成ヒドロタルサイトのように、成分名に「アルミ」が入っていないものもあります。
一度飲んだら、という話ではありません。問題になるのは、飲み続けることです。
だから、買う前に「透析を受けています」と言う。それだけで、薬剤師さんが避けてくれます。
まとめ
- アルミニウムが骨に溜まるとアルミニウム骨症。脳に溜まるとアルミニウム脳症(透析脳症)
- 入ってくる道は2つあった。透析に使う水と、アルミニウムを含む薬
- 水には日本透析医学会の基準がある。アルミニウムは水道水の20分の1。装置のRO膜が不純物を落としている
- 残っているのは、自分で買って自分で飲む薬のほう。成分名に「アルミ」が入っていなくても含むものがある
- 買う前に「透析を受けています」と言えば、薬剤師さんが避けてくれる
原因の片方は、私たちの知らないところで、すでに潰されていました。
残っているのは、自分の手で選ぶほうだけです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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