第133記事

その市販薬、透析だと飲めないものがある

こんにちは、透析生活!のアグーと申します。

今回は、市販薬の話です。

透析を受けた日の深夜、口の中が腫れて、痛くて眠れないことがありました。

家に痛み止めがありました。ただ、箱はもうありません。瓶に「痛み止め」とだけ書いてあるものでした。

飲む前に、AIに聞きました。止められました。

それでも痛くて、飲みました。

その後どうなったかは、終わりのほうに書きます。

自分で買った薬や、家に残っている薬。飲んでいいのか。調べてみたら、市販薬の箱には、透析を受けている人に向けた一文が書かれているものがあります。

箱の裏に、その一文はある

市販薬の箱には、「してはいけないこと」という欄があります。

そこに、こう書かれているものがあります。

「透析療法を受けている人は使用しないこと」

量を減らせばいい、という話ではありません。使わないでください、と書いてあります。

理由は、アルミニウム

この一文があるのは、アルミニウムを含む薬です。胃薬に多くあります。

アルミニウムは、腎臓から体の外へ出ていきます。

透析を受けている人は、そこが働いていません。だから飲み続けると、出しきれない分が体に溜まります。溜まる先は、骨と、脳です。

アルミニウム骨症、アルミニウム脳症と呼ばれるものが知られています。だから「減らして」ではなく「使わないで」なのだと思います。

名前だけでは、見分けられない

困るのは、箱の表に「アルミニウム」と書いていないことです。成分の名前を見るしかありません。

胃薬でよく見かけるのは、このあたりです。

上の3つには「アルミ」の字が入っています。でも、下の3つには入っていません。入っていないのに、アルミニウムを含みます。

もうひとつ。同じブランドの薬でも、錠剤と粉で中身が違うことがあります。片方には入っていて、もう片方には入っていない。そういう例があります。

つまり「前に飲んで平気だったから」も通用しません。

痛み止めは、少し話が違う

痛み止めはどうか。

ロキソプロフェンやイブプロフェンといった成分は、「腎臓に悪い」と言われます。腎臓に流れる血の量を減らしてしまうからです。

ただし透析を受けている人の中でも、ここは話が分かれます。分かれ目は、尿が出ているかどうかです。

まだ尿が出ている人は、その働きを守る必要があります。だから避けるものとされています。

尿が出ていない人については、「量を減らさずに使えるものが多い」という学会の見解もあります。減らす働きが、もう残っていないからです。

ただし、安心という意味ではありません。痛み止めには、胃や腸から出血させる副作用があります。それは透析でも変わりません。

だから痛み止めは、自分で決めないほうがいい薬です。

私は、あとから報告しました

冒頭に書いた、あの夜の話です。

後日、透析施設のスタッフに伝えました。飲んだあとの報告です。

次からは飲まないように、と指導を受けました。そのうえで、カロナールを処方してくれました。

カロナールは、アセトアミノフェンという成分の薬です。腎臓への影響が少ないとされているものです。

つまり「痛み止めは飲むな」ではありませんでした。飲んでいいものを、決めて出してくれた、という話です。

いまは、痛くなったときに飲めるものが手元にあります。瓶の中身が分からないまま飲むことは、もうありません。

買う前に、ひとこと言う

いちばん確実なのは、これだと思います。

レジに持っていく前に、「透析を受けています」と言うこと。

ドラッグストアには薬剤師や登録販売者がいます。透析と聞けば、避けるべき成分をその場で見てくれます。長い成分名を、私たちが覚える必要はありません。

まとめ

体調が悪いときほど、早く買って早く帰りたくなります。でも箱の裏には、私たちに向けた一文があります。

そして、箱を捨ててしまえば、その一文は読めません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

※この記事は透析患者の私が調べてまとめたものです。医療の助言ではありません。飲んでよい薬は、残っている腎機能・合併症・いま飲んでいる薬によって一人ひとり違います。市販薬を使う前に、必ず主治医・透析施設のスタッフ・薬剤師にご確認ください。

📖 私の体験を本にまとめました(Kindle・各¥499)

① 透析生活!透析患者のリアルな話〜当事者が正直に話します〜

①をKindleで読む →

② 透析生活!お金と制度の話〜当事者が正直に話します〜

②をKindleで読む →

③ 透析生活!体に起きる事の話〜当事者が正直に話します〜

③をKindleで読む →

📝 noteでも透析生活の情報を発信中

noteをフォローする →
← 記事一覧に戻る