「あと1〜2年」が半年だった〜透析の前に、2週間の教育入院を受けた話〜
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
透析が始まる前に、私は2週間入院しています。今日はそのときの話です。
目で行ったのに、腎臓の話になった
きっかけは目でした。両目から血が出て、あわてて眼科へ。
血そのものは外的要因によるもので、心配はいらないと言われました。ほっとしたのもつかの間、先生が続けてこう言ったんです。
「目の奥に、網膜症が出ています」
そこから糖尿病の病院を紹介され、検査を受けたら今度は腎臓が悪いと言われ、腎臓専門の大学病院まで行くことに。目を診てもらいに行っただけなのに、話がどんどん大きくなっていきます。
そして大学病院で言われたのが、この一言でした。
「糖尿病の腎臓で大きくなっていますね。でも、きれいな腎臓ですよ」
きれいな腎臓。ほめられた気がして、私はちょっと安心しました。
「あと1〜2年で透析になります」
後日、糖尿病の病院で検査の結果を聞きに行ったときのことです。
腎臓の病院から手紙が届いていると言われ、先生がその場で読んでくれました。
あと1〜2年以内に、透析になる。
そう書かれていました。
きれいな腎臓と言われて安心したばかりです。頭がついていきませんでした。
そのまま入院することになりました。糖尿病の治療と、これから始まる透析にそなえるための2週間です。
2週間の入院で知ったこと
透析のビデオを見る時間が、2週間で1回だけありました。
血液透析、腹膜透析、移植。透析といっても、こういう方法があるのだと、私はそこで初めて知りました。
病院食は、おいしかったです。
そして、下痢が止まった
入院する前の私は、毎回のように下痢をしていました。すぐにお腹がぐるぐる鳴って、水が出てるんじゃないかというくらい。コレラってこんな感じなのかな、と本気で思ったほどです。
それが、入院してから治りました。
あとで調べてみて、腑に落ちたことがあります。血糖値の高い状態が続くと、神経そのものや、神経に栄養を送る血管が傷んでいくのだそうです。食べ物の消化には自律神経という神経が関わっているので、そこが弱ると下痢や便秘が起きやすくなる——国の糖尿病情報センターに、そう書かれていました。
私がそう診断されたわけではないので、断言はできません。ただ、血糖値が正常に戻ったときに下痢が止まったのは事実です。
ここは真剣に書きます
血糖値が戻ったのには、理由があります。病院の食事に合わせているうちに、私はあまり食べなくなっていたんです。
でもこれ、栄養士さんには「食べなさすぎです」と注意されました。
食べる量を減らせばいい、という話ではありません。あくまで入院中の、管理されたなかでの結果です。とくに透析になったいまは、足りないほうがずっと危ない。まねをしないでください。
数値も、気持ちも、体も
退院後、仕事の都合で地元に戻りました。病院に通いながら、仕事も続けていました。
通うたびに、腎臓の数値は悪くなっていきました。
食事に気をつけても、次に行けばまた下がっている。その繰り返しです。頑張ろうと思う気持ちが、少しずつ削られていきました。
体のほうも、限界に近づいていたのだと思います。
仕事が終わると、車で1時間かけて家に帰る毎日でした。そのころから、運転中に急な眠気が来るようになったんです。ときには、意識が一瞬すとんと落ちることもありました。事故にならずによかったです。
当時は「疲れているんだな」で済ませていました。でもいま振り返ると、あれは体が限界だというサインだったのだと思います。
そして腎臓の数値が限界を超え、透析のための入院に。
教育入院を出てから、半年後のことでした。
それでも、受けてよかった
血糖値が戻り、下痢が止まり、透析がどんなものかを始まる前に見ておけた。あのまま何もしなければ、私は死んでいたかもしれません。
「教育入院しませんか」と言われている方には、受けることをおすすめします。費用は高額療養費制度でひと月の上限がつきます(制度の話は第34記事に書いています)。
まとめ
- 目の出血で眼科に行ったら網膜症が見つかり、そこから腎臓が悪いと分かった
- 「きれいな腎臓」と言われて安心した矢先、腎臓の病院からの手紙で「あと1〜2年以内に透析」
- 2週間の入院で、透析には血液透析・腹膜透析・移植があることを初めて知った
- 血糖値が正常に戻ったら、ずっと続いていた下痢が止まった
- でも「食べる量を減らせばいい」という話ではない。栄養士さんには注意された
- 通院のたびに数値は悪くなり、運転中に意識が落ちることもあった
- 「あと1〜2年」は結局、半年だった
透析になるまでの時間は、思っているより短いかもしれません。みなさんは、透析になる前にどんな説明を受けましたか?よかったらnoteのコメントで教えてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
📝 noteでも透析生活の情報を発信中
noteをフォローする →