第131記事

透析の食事には、下限がある

こんにちは、透析生活!のアグーと申します。

今回は、断食とファスティングの話です。

私は断食もファスティングもやったことがありません。ただ、16時間空腹ダイエットなら、透析を始めてからやったことがあります。

毎日ではありません。気が向いたときだけで、やったりやらなかったりでした。

学会が決めているのは、食べる量

透析の食事といえば、減らす話ばかりです。塩分。カリウム。リン。水分。

私もそう思っていました。だから調べて、意外だったのがここです。

日本透析医学会は「慢性透析患者の食事療法基準」というものを出しています。血液透析を週3回受けている人の基準は、こうなっています。

上の2つを見てください。

エネルギーとたんぱく質には、「これ以上は取りすぎ」の前に「これだけは取ってください」が書かれています。

減らす基準ではなく、食べる量の基準です。透析の食事には、下限があります。

減りすぎると、体そのものが減る

透析をしている人には、低栄養という問題があります。

体重が落ちても、それが水なのか、体そのものなのかで意味がまったく違います。減っているのが筋肉や体力のほうだと、話が変わってきます。

日本透析医学会の雑誌に載った調査では、維持血液透析を受けている人のおよそ6人に1人が、この低栄養の状態に当てはまったと報告されています。

学会は、透析患者向けの栄養のリスク指標もつくっています。それだけ重く見られている、ということだと思います。

体が減ると、ドライウェイトが変わる

もうひとつ、透析ならではの話があります。

透析をしている人の体重は、水の分と、体そのものの分でできています。だから、体そのものが減れば、ドライウェイトを見直すことになります。

私は前に、薬で体重が落ちてドライウェイトが5キロ下がった話を書きました。あのときも、数字は少しずつ動かしていきました。

自己流で急に体を減らすと、この設定が追いつきません。設定が合わないまま透析をすれば、除水のしかたも合わなくなります。

食べられない日は、断食とは別です

自分から食べないのと、食べられないのは別の話です。

今年の2月、私はインフルエンザのBにかかりました。ちょうどマンジャロの効果もあって、食欲がありませんでした。

透析は休めません。ただ、いつもどおりとはいきませんでした。

病院のルールで、菌がいなくなるまでは午前中の隔離室です。期間は1週間、透析にすると3回。その3回とも、隔離室で受けました。

体調が悪くて食べられない日は、誰にでもあります。そういう日は、抜こうと決めて抜いているわけではありません。だから、透析施設に伝えることになります。

私の場合は、こうでした

夜に透析を受けていたころの話です。

透析の日は、終わって帰ってから、深夜0時までに食べる。次に食べるのは、翌日の昼12時ごろ。

透析のない日は、夕方5時から6時のあいだに食べて、次は翌日の朝9時から11時のあいだ。

そんな形でした。

透析と透析の間の体重の増えは、2キロから3キロの間。そこまで増えてはいませんでした。

そして、主治医にもスタッフにも、話していません。

やるなら、黙ってやらない

だから、これは自分に向けても書いています。

透析をしていて食べ方を変えるなら、主治医や透析施設のスタッフに、先に言ってください。

食べる量が変われば、血液検査の数字が変わります。体重が変われば、ドライウェイトが変わります。透析は、その数字を見ながら調整するものです。黙って変えると、調整する側が理由の分からないまま数字を追うことになります。

体の条件は一人ひとり違います。この記事だけで決めないでください。

まとめ

透析の食事は、減らすことばかりが話題になります。でも基準を読むと、書いてあったのは食べる量のほうでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

※この記事は透析患者の私が調べてまとめたものです。医療の助言ではありません。必要な食事の量は、体格・残っている腎機能・合併症によって一人ひとり違います。食べ方を変える前に、必ず主治医・透析施設のスタッフにご確認ください。

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