透析の食事には、下限がある
こんにちは、透析生活!のアグーと申します。
今回は、断食とファスティングの話です。
私は断食もファスティングもやったことがありません。ただ、16時間空腹ダイエットなら、透析を始めてからやったことがあります。
毎日ではありません。気が向いたときだけで、やったりやらなかったりでした。
学会が決めているのは、食べる量
透析の食事といえば、減らす話ばかりです。塩分。カリウム。リン。水分。
私もそう思っていました。だから調べて、意外だったのがここです。
日本透析医学会は「慢性透析患者の食事療法基準」というものを出しています。血液透析を週3回受けている人の基準は、こうなっています。
- エネルギー 体重1キロあたり30〜35キロカロリー
- たんぱく質 体重1キロあたり0.9〜1.2グラム
- 食塩 6グラム未満
- 水分 できるだけ少なく
- カリウム 2000ミリグラム以下
上の2つを見てください。
エネルギーとたんぱく質には、「これ以上は取りすぎ」の前に「これだけは取ってください」が書かれています。
減らす基準ではなく、食べる量の基準です。透析の食事には、下限があります。
減りすぎると、体そのものが減る
透析をしている人には、低栄養という問題があります。
体重が落ちても、それが水なのか、体そのものなのかで意味がまったく違います。減っているのが筋肉や体力のほうだと、話が変わってきます。
日本透析医学会の雑誌に載った調査では、維持血液透析を受けている人のおよそ6人に1人が、この低栄養の状態に当てはまったと報告されています。
学会は、透析患者向けの栄養のリスク指標もつくっています。それだけ重く見られている、ということだと思います。
体が減ると、ドライウェイトが変わる
もうひとつ、透析ならではの話があります。
透析をしている人の体重は、水の分と、体そのものの分でできています。だから、体そのものが減れば、ドライウェイトを見直すことになります。
私は前に、薬で体重が落ちてドライウェイトが5キロ下がった話を書きました。あのときも、数字は少しずつ動かしていきました。
自己流で急に体を減らすと、この設定が追いつきません。設定が合わないまま透析をすれば、除水のしかたも合わなくなります。
食べられない日は、断食とは別です
自分から食べないのと、食べられないのは別の話です。
今年の2月、私はインフルエンザのBにかかりました。ちょうどマンジャロの効果もあって、食欲がありませんでした。
透析は休めません。ただ、いつもどおりとはいきませんでした。
病院のルールで、菌がいなくなるまでは午前中の隔離室です。期間は1週間、透析にすると3回。その3回とも、隔離室で受けました。
体調が悪くて食べられない日は、誰にでもあります。そういう日は、抜こうと決めて抜いているわけではありません。だから、透析施設に伝えることになります。
私の場合は、こうでした
夜に透析を受けていたころの話です。
透析の日は、終わって帰ってから、深夜0時までに食べる。次に食べるのは、翌日の昼12時ごろ。
透析のない日は、夕方5時から6時のあいだに食べて、次は翌日の朝9時から11時のあいだ。
そんな形でした。
透析と透析の間の体重の増えは、2キロから3キロの間。そこまで増えてはいませんでした。
そして、主治医にもスタッフにも、話していません。
やるなら、黙ってやらない
だから、これは自分に向けても書いています。
透析をしていて食べ方を変えるなら、主治医や透析施設のスタッフに、先に言ってください。
食べる量が変われば、血液検査の数字が変わります。体重が変われば、ドライウェイトが変わります。透析は、その数字を見ながら調整するものです。黙って変えると、調整する側が理由の分からないまま数字を追うことになります。
体の条件は一人ひとり違います。この記事だけで決めないでください。
まとめ
- 日本透析医学会は「慢性透析患者の食事療法基準」を出している
- 血液透析(週3回)は、エネルギーが体重1キロあたり30〜35キロカロリー、たんぱく質が0.9〜1.2グラム
- つまり透析の食事には、減らす基準だけでなく「これだけは食べてください」という下限がある
- 維持血液透析を受けている人のおよそ6人に1人が低栄養の状態にあたる、という報告がある
- 体重が落ちても、水が減ったのか、体そのものが減ったのかで意味が違う
- 体そのものが減れば、ドライウェイトを見直すことになる
- 自分から食べないのと、体調が悪くて食べられないのは別の話
- 私は夜透析のころ、透析の日は深夜0時までに食べて次は翌日の昼12時、透析のない日は夕方5〜6時に食べて次は翌朝9〜11時、という形を気が向いたときだけやっていた
- そのとき透析と透析の間の体重の増えは2キロから3キロの間で、そこまで増えてはいなかった
- ただし主治医にもスタッフにも話していない。食べ方を変えるなら、先に言う
透析の食事は、減らすことばかりが話題になります。でも基準を読むと、書いてあったのは食べる量のほうでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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